2009-11-12
民主党の温暖化政策~日本は先導役も環境貢献もできない 4~
前回の『民主党の温暖化政策~日本は先導役にも環境貢献もできない 3~』を受けて、引き続き、アラスカ大学国際北極圏研究センター 赤祖父俊一氏の『温暖化防止で世界のリーダーシップはとれない』を引用しながら、
・如何に温暖化問題が科学を逸脱した問題であるのか?
・仮にIPCCが言うように、温暖化が重大問題であるならば、何故各国は真剣に取り組むことができないのか?
について考えていきたいと思います。
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シリーズ新エネルギー⑦『石油を原料とする化学製品はどうなる?-循環型リグノフェノール複合材料の可能性』
画像は『株式会社 アイビック』さんよりお借りしました
新エネルギーについて考えるとき、燃料としての石油に代わる何か、という着眼点が一般的だ。しかし、石油からは燃料以外にも、プラスチックなどの高分子化合物も抽出、加工している。この原料は、原油の6%ほどのナフサと呼ばれる成分だ。
ここで、身の回りを見てみると、この石油製品の含まれていないものを見つける方が困難なくらいだ。それは単に家電製品のようなものだけではなく、車・医療器具・メガネレンズ・コンタクトレンズ・衣服・家具・風力発電の風車まで、現在社会を支えている物はすべて、この石油製品に支えられているといっても過言ではない。
今回は、石油由来のプラスチック製品等に替わる技術を紹介しよう。
内容は『緑ループ』を参考に編集した。
人工物質が肉体を破壊してゆく その7 マーガリンは危険かもしれない
みなさん、こんにちは 😮 。
みなさんは、パン派 ですか、ゴハン はですか。
僕の周りでは、結構、朝はパン派という方がいて、必ずトーストにはマーガリンは必要という方がいらっしゃいます。
また、僕自身、あまりマーガリンは使わないのですが、学校給食でも『パンにマーガリン』は定番だそうです。
(写真はこちらよりお借りしました)
ところで、このマーガリン。実は、人体にとって、様々な問題 を引き起こす危険な『人工物質 』といわれているのをご存知でしょうか 。
今回はマーガリンの秘密に迫ってみたいとおもいます 。
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民主党の温暖化政策~日本は先導役にも環境貢献もできない 3~
前回の『民主党の温暖化政策~日本は先導役にも環境貢献もできない 2~』を受けて、引き続き、アラスカ大学国際北極圏研究センター 赤祖父俊一氏の『温暖化防止で世界のリーダーシップはとれない』を引用しながら、マスコミの問題性について考えて生きたいと思います。
その前に、一ヶ月ほど前になりますが、イギリス気象庁(MET)が発表した記事があったので引用します。
発表日2009.10.15イギリス気象庁(MET)は、北極の海氷の減少について、異常な状態からは回復しつつあるものの、長期的な減少傾向は続いているとする気候モデルの成果を公表した。
北極の海氷は、2007年に最少となり、人為起源の気候変動が原因で、海氷が減少するスピードも増すと報道された。
2007年夏の海氷の減少について分析したところ、一部の原因は、異常気象にあったという。北極の気象は年によって変わりやすく、大西洋に氷を運ぶ南向きの海流は、風によって強さが変わるため、海氷が毎年、減少するわけではない。
また、2007年に最小限だった海氷が、2008年・2009年に回復したことから、北極の氷は後戻りできない限界点に達しているわけではないとしている。
一方で、長期的には、世界的な気温の上昇により、海氷が減少しつづけ、2060~2080年には、北極に海氷が無くなるという予測を示した。2020年までに北極に夏、氷が無くなる可能性は低いという。環境研究技術ポータルサイト「イギリス、北極の海氷の減少について報告」より
上記のリンク先をクリックすると分かる通り、ホッキョクグマの画像はありません。
しかし、この写真を加えるだけで、記事の信憑性が増し、温暖化は進んでいると錯覚してしまいます。
つまり、現在の温暖化を巡る報道はこのようなことを繰り返すことによって、あたかもあらゆる事象が温暖化が問題であるかのように見せているようです。
ちなみに、ホッキョクグマは絶滅の危機に瀕している訳ではないようです。
興味のある方は『農と島のありんくりん』地球温暖化について考えてみよう 第5回 ホッキョクグマは絶滅の危機にあるのかの謎を参照してください。詳しく書かれています。
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シリーズ新エネルギー⑥『セルロース系バイオマス技術の動向』
※画像はあめじゃむさんからお借りしました。
現在、第一世代バイオ燃料として、トウモロコシやサトウキビが用いられているが、農地に限りがあり、原料作物の栽培を増やしても第一世代バイオ燃料では長期的な解決にはなりにくい。第一、食糧(飼料)問題とバッティングしている分なおさら可能性は低い。
そんな中、セルロース(≒茎)系バイオマスが注目を集めている。
日経サイエンスではこのようなセルロース系バイオマスを“グラソリン(=植物(グラス)のガソリン)”と呼び研究動向を発表した。
間伐材や雑草,トウモロコシの茎や稲わらといった植物の食べられない部分を原料として燃料を生産できる。しかし,植物を形作る成分であるセルロースは,トウモロコシの実のように簡単には糖に分解しない。現在,発酵可能な糖を高収率・高濃度で生産でき,かつ適度な初期コストで実施できる方法が研究されている。
日経サイエンスより引用
引用にもあるように、セルロースから簡単に糖を取り出すことはできない。
何故か?まずはその中身を抑えてみよう。
●セルロースってどんなもの?
バイオマスのエネルギー利用では、植物に含まれるセルロースから糖類を取り出し(=糖化)、その糖類からエタノールやメタノールといった燃料を取り出す(=発酵)といった過程を踏むことになる。
植物を構成している部品はすべて同じ(=単糖類)で、セルロース(=多糖類)とはその単糖類同士が互いに強固に結合し、結晶構造を成している。
植物の外圧適応として、進化の過程でできあがったのがセルロースであり、ちょうど高層建築物を支える鉄骨のように一定の立体構造を有している。
またセルロースは、ヘミセルロースとリグニンの”縄”で互いに結びつけられており、さらに複雑な構造をしている。エネルギーを取り出すには、“セルロース自体を低分子化させる作用”と、この“リグニンとヘミセルロースによる紐を解く作用”の二段階の分解作用が必要になる。
要するに、これだけ複雑構造であるが故に分解が困難なのだ。
現在セルロースから燃料を取り出すために、様々な研究がなされている。この分解技術の事例を3つ程紹介していこう。
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人工物質が肉体を破壊してゆく その6 白砂糖と精神疾患
かの有名な○○○シェイク。こんなに砂糖が使われているそうです。ヤバすぎ。
甘いものが嫌いな人は、ほとんどいないのではないでしょうか。どうも甘いものに対する欠乏、甘いものをとると快感に感じる味覚が、体の生理メカニズムが人には備わっているように思います。
一方、ふんだんに砂糖を摂取する現代人にとっては、甘いもの、砂糖が危険だと警告されています。今回は甘いもの・砂糖の害について扱ってみます。
まずは、るいネット「白砂糖と精神疾患」から、
A.精製された甘み分(ショ糖)だけにした白砂糖の害
栄養生理上から
・白砂糖からはビタミンやカルシウムは期待できない(砂糖の代謝のためにビタミンB1、カルシウムを他から早々ととって自分の消化の為に使うエゴイスト)
・白砂糖の過食はポリオ(小児マヒ)天かん、糖尿病、癌、ライ病、胃腸病、結核などにかかりやすくなる。
・白砂糖はそれ自体が完全燃焼できないために焦性ブドウ糖酸、乳酸等の酸を体内に残す。これが疲労のもとである。
☆性格に及ぼす影響
・砂糖の過食はまず骨や神経をもろく、細くする。カルシウム不足を起こし、その結果、虚弱体質をつくり意志薄弱、姿勢が悪く神経質で我儘なエゴイストができやすい。それに自我意識が強く、集中力がなく、あきっぽい。泣き虫で怒りっぽい。気短かになりやすく、精神的にも不安定になりイライラする。
砂糖は、サトウキビなどから取れるショ糖を精製して作られる。ショ糖は非常に分解吸収しやすいのだが、精製され砂糖を摂取することは、急激に大量にショ糖を摂取することを意味する。その過程でビタミンやカルシウムが大量に必要になるため骨や神経をもろくしてしまうのである。
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シリーズ 環境問題の核心=「国家と市場」 を超える可能性を考える⑤
超国家・超市場論5 私権闘争・掠奪闘争をどう止揚・統合するのか?
戦後復興後に、三種の神器(白黒テレビ、洗濯機、冷蔵庫) 、その後も新三種の神器(カラーテレビ、クーラー、車) などもてはやされました。豊さを求めて、みんなこぞって手に入れようとしていた時代でした。
みんな「豊かになること 」が活力源 になって、それで社会が回る時代でした。
その後も様々なものが作られ、それを買うことによって豊かさが実現されていきました。
しかし、そのような状況が続いた結果、特に欲しいものがなくなり 、それでも景気を維持しようとして莫大な税金をカンフル剤として投入して借金900兆にも膨れ上がり 、おまけに環境破壊は深刻なものになってきました 。このまま突き進んでいたのでは、取り返しのつかないことになりそうです。
画像はかさこワールドさんからお借りしました。
そこで紹介したいのが、るいネットより「超国家・超市場論5 私権闘争・掠奪闘争をどう止揚・統合するのか?」です。
今後の方向性を見出していくために必要な、正確な状況認識 が示されています。
民主党の温暖化政策~日本は先導役にも環境貢献もできない 2~
引き続き、民主党の温暖化政策を考える上で有効な記事を紹介したいと思います。
前回は、日本のCO2 25%削減は苦労の割りにが世界的にみて影響度が小さいこと、さらに排出権取引に巨額な資金が拠出されてしまうこと、が取上げました。
では『温暖化防止で世界のリーダーシップはとれない』 (アラスカ大学国際北極圏研究センター 赤祖父俊一氏)の続きをどうぞ。ちなみにこの赤祖父氏の記事は「るいネット」でも取り上げられています。
(写真はここからお借りしました。→→→)
*引用開始
ここで学問的問題に移ろう。現在の温暖化を炭酸ガスによるとするのは一つの仮 定でしかない。例えば、想像物の竜のようなものである(実在した恐竜とは異なる)。現在その仮定が IPCC と報道によっていつの間にか「事実」にすり替えられているのである。
IPCC はその仮定を証明しようと、世界中から2500 人の専門家をかき集めた。地球の気候変動には自然変動があることを無視した。そのため、後ほど詳しく述べるように、彼らの2100 年までの気温上昇予測は2000 年から最初の10 年で大きく外れてしまった。実はIPCC そのものに問題がある。
*引用終わり
むむっIPCCの問題って何???
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シリーズ新エネルギー⑤『消費を市場から共認による制御へ(バイオマス技術の可能性)』
イラストは東北大学工学研究科付属超臨界溶媒工学研究センターさまからお借りしました
新エネルギーシリーズは、今回からバイオマスについて連載してみたい。
まずはバイオマスをめぐる状況からはじめよう
バイオマスとは『植物資源でエネルギーとして利用できるもの』と考えてよいだろう。具体的には、植物を食べた家畜排泄物・生ゴミ・木屑・穀物・穀物の茎・草などの再生可能な有機性資源のことさす。これらは、植物が太陽エネルギー、水と二酸化炭素から光合成によって作ったものだ。
この原料を基に燃料としてバイオエタノール、バイオディーゼル燃料や有用化学品を製造することを『バイオリファイナリー』ともいう。リファイナリーとは精製所のことで、石油精製所の植物材料版を作って行くという意味だ。これらの製品のひとつにバイオプラスチックや工業用酵素がある。
この様な技術開発は、地球温暖化防止、循環型社会形成という世論に後押しされて、世界的な流れを形成している。アメリカでも、バイオテクノロジーの急速な進展を基とする産業化の強力な推進を図る国家科学戦略として位置付けされている。しかしこれは、アメリカが安全保障の必要からエネルギーを自給自足したい、という側面が強い。
そして、日本でも、農林水産省の『バイオマス・ニッポン』のように、すでにバイオマスの実用化についての研究開発が始まっている。この中には、地球温暖化防止、循環型社会形成のほかに、農山漁村活性化等の観点も含まれ、新工業製品を作り出すだけというアメリカ・ヨーロッパの戦略に比べて、新しい社会の構造そのものにも注目しているところが特徴だ。
このように、バイオマス利用技術の開発は進んでいるがその方向性に問題もある。とりわけ、アメリカ主導の技術開発の方向性には問題が顕著に現れている。そこで、どの辺りに可能性があり、どこに問題があるのか?を追ってみたい。
人工物質が肉体を破壊してゆく その5 JTの「塩」をどうかして欲しい!!
「命の素」である塩を明治政府は国家専売にしました。
国家による専売と20世紀の工業技術が結びついて、「塩」が暴走します。
るいネットのJTは、タバコより「塩」をどうかして欲しい。(原賀隆一さん)から、日常的に摂取している「塩」がどのように自然の摂理から逸脱しているかを押さえてみます。
1.明治政府は何故、塩を専売したのか?
「タバコ」と言えば、今はJTですが旧は「専売公社」でした。専売公社は、民間で製造・販売したら法律で罰せられる品を(国営で)売っていたわけです。それが民営化したらなぜか社名が「日本たばこ産業」となったのですが、元々「専売品」のトップ商品は「塩」でした。「塩」がなければ人間は死ぬからです。「命の素」を専売していたのです。
日本は日清、日露戦争の戦費を英国(ロス・チャイルド系金融機関)から借金して、その返済手段として、これまた英国伝授である、「塩」を国の専売にしました。そして国は利益を上げるため?外国から安い塩を輸入し始めたため国内の塩田(製塩業)は壊滅状態になりました。
ところが、第二次世界大戦直前、いわゆるABCD網によって海外からの輸入がストップしてしまい、あわてて国内生産をしようとしましたが復旧が追いつかず、 戦中・戦後間もない頃まで非常に深刻な「塩不足」になり、その時「塩欠病」で亡くなった方は数万人とも言われていますが、未だに正確な数字は公開されていません。
さらに戦費完済及び戦争賠償金などもあり、後もずっと平成まで「専売」を続けたのです。ただし戦後でも(輸入も多かったでしょうが)まだ生命維持に必要なミネラルを充分含んだ「自然塩(天日塩)」に近い「粗塩」が主でした。
旧赤穂塩務局庁舎(現・赤穂市民族資料館)
近代建築Watchから拝借しました。
塩の専売は、日露戦争開戦の年である1905年(明治38年)、当時の大蔵省専売局によって始められました。1904年のたばこ専売と共に戦費調達が目的だったのですね。
専売事業は1949年(昭和24年)に日本専売公社(後に日本たばこ産業)に移管、1985年(昭和60年)にたばこ専売制が、1997年(平成9年)に塩専売制が廃止されるまで続きました。現在、塩事業は日本たばこ産業から(財)塩事業センターに移管されています。
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