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シリーズ 環境問題の核心=「国家と市場」 を超える可能性を考える⑤

超国家・超市場論5 私権闘争・掠奪闘争をどう止揚・統合するのか?
戦後復興後に、三種の神器(白黒テレビ、洗濯機、冷蔵庫) 、その後も新三種の神器(カラーテレビ、クーラー、車) などもてはやされました。豊さを求めて、みんなこぞって手に入れようとしていた時代でした。
みんな「豊かになること 」が活力源 になって、それで社会が回る時代でした。
その後も様々なものが作られ、それを買うことによって豊かさが実現されていきました。
しかし、そのような状況が続いた結果、特に欲しいものがなくなり 、それでも景気を維持しようとして莫大な税金をカンフル剤として投入して借金900兆にも膨れ上がり 、おまけに環境破壊は深刻なものになってきました このまま突き進んでいたのでは、取り返しのつかないことになりそうです。
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画像はかさこワールド [1]さんからお借りしました。
そこで紹介したいのが、るいネットより「超国家・超市場論5 私権闘争・掠奪闘争をどう止揚・統合するのか?」です。
今後の方向性を見出していくために必要な、正確な状況認識 が示されています。


超国家・超市場論5 私権闘争・掠奪闘争をどう止揚・統合するのか? [2]

あるいは、こうも云える。人類は(わずか数十年~数百年という短い期間では)集団を超えた同類闘争を止揚・統合する機能or場を作り出すことが出来ずに、あっという間に性闘争→掠奪闘争に席巻(せっけん)されてしまったのだと。
この掠奪闘争によって、人類を育んできた全ての本源集団は解体され、生き残った人々も、いったん全てを失った(飢えはもちろん、生存さえ保障されない様な)どん底状態に封じ込められてしまった。
しかし、力の序列原理に則った武力支配国家の下で、人々は私婚の共認→私権の共認を形成し、それを土台として全ての人々が私権の獲得(=私権闘争)に収束する私権統合の社会を確立していった。そして、何とか最低限の生存が満たされる状態を回復すると、次に、取引という形の私的共認に基づく市場を形成し、ひたすら物的な充足を追求して’70年頃にようやく貧困から脱出した。
人類は、私権時代を通じて約3千年(最長5千年)もの時間を費やして、飢えという生存圧力を克服してきた訳である。
と同時に、貧困が消滅したことによって一気に私権闘争の圧力が衰弱し(従って活力が全面的に衰弱し)、もはや生存圧力を背景とした私権闘争に基づく国家や市場では、社会を統合できないことが明らかになってきた。
今、人類がぶつかっているのは、掠奪闘争や私権闘争を超えた新たな社会統合の仕組みをどう作り出すのかという未明課題である。同時に、人類は改めて、6千年前には出来なかった、掠奪闘争や私権闘争をどう止揚・統合するのかという課題を、突きつけられているのだと云えよう。

いままで大前提となっていた生存圧力を克服してしまったことにより、これまでの制度や仕組みでは社会を統合していくことができないことを明言しています。
これは、市場拡大一辺倒でやってきたこれまでの社会が大きく転換する時期を迎えており、裏を返せば環境問題を解決する可能性が出てきた事を示していると思います。
次回以降は、具体的にどういった社会統合機構にしていくか?という展開になっていきます。次回もお楽しみに 😀
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