2007-06-13
農薬禁止は「遺伝子組み換え」へのターニングポイント
前回は、マラリア対策で使用されていたDDTが乱用によって全面禁止になり、未だにマラリアで苦しむ人々が多数存在することを扱いました。そのきっかけになった「沈黙の春」のその後の影響を調べてみましたので、お付き合いください。
さて、レイチェル・カーソン氏は1962年に「沈黙の春」を出版しています。
科学的な立証には到っていない部分もありますが、農薬の使用状況と使用された地域の動植物や人間に起きた現象事実から因果関係を丁寧に推測しており、環境問題提起としては優れていると思います。想像していた感情的でヒステリックな文章はありません。
私がこの本を読んで受け取ったレイチェル・カーソン氏のメッセージは、
「化学薬品は非常に危険なもので安易に使用してはいけない。」
というもの。
例えば人が病気になれば法律で規定された資格を持つ医師に診断を受け、同じく法律に規定された資格を持つ薬剤師によって調剤された薬を口にするように、農薬等についても、自然を生命体の連鎖ととらえ植物や動物、空気、土、水への影響を診断しながら農薬の使用をしていくような全体を診る存在が必要というのが結論かなと思います。
では、な ぜ ?農薬の使用制限ではなく、極端な農薬禁止という動きにつながったのでしょうか?
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