2020-03-26
磁力は、水・大気・太陽と同じく生物が生存するため必須の要素
地球が誕生した時から磁気は存在しており、地磁気と呼ばれる磁場が地球をスッポリと覆っています。
この地磁気は生物に対してどのような作用をするのでしょうか。
ある種の微生物や細胞は磁気に反応し、虫、鳥、魚などの生物は地磁気を利用して行動していると言われているが、人類は磁気を感じているのか、また、どのよう影響を受けているでしょうか?
最近、北京大学の分子生物学者、カン・シエ( Can Xie )博士を中心とする研究チームが、ショウジョウバエのゲノムを生物学的仮定に基づいてスクリーニングすることにより、
・「クリプトクロム」という光感受体であるタンパク質
・クリプトクロムと結びついて、自発的に外部磁場の方向を向くポリマー状のタンパク質( MagR と命名)
を特定し、このふたつの結合した複合体が「磁場を向く」ことがわかり、これが、渡り鳥などが磁場を見ている源なのではないかという研究結果を先日発表したのです。
特定されたこの複合体( MagR/Cry 複合体と命名)が磁場を感知する仕組みはまだわかっていないのですが、この複合体は、磁気コンパスのように振る舞うのだそうで、動物の磁気感受と何らかの関係は持っていそうです。
『リフレソール(磁気と血行のお話し)』より引用します。