2012-01-06
『科学はどこで道を誤ったのか?』(9)近代Ⅱ~国家体制に組み込まれ、専門化体制の中で無能化した学者~
18世紀に蒸気機関が誕生した頃は、技術者の工夫の積み重ねが産業革命につながる発明を支えており、まだ技術が科学を先行していました。
しかし、19世紀に実験室で生まれた電磁気学により、始めて科学が技術を先導してゆきます。
科学は電磁気を得て、科学者の頭の中の夢想に沿って人工の実験が試され、それを数式化してそのまま現実の技術として転用されます。
ここについに、科学理論が先行する形での技術開発、すなわち真の意味での「科学技術」が始まったのです。
では、そのような科学技術が、国家権力や支配組織と結びつくとどうなるのでしょうか?
山本義隆氏「福島の原発事故をめぐって いくつか学び考えたこと」を参考に、解明していきます。
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