2013-12-30
福島第一原発 その問題の本質
2011年3月11日東日本大震災、そして津波による福島第一原発事故による危機感こそ去ってはいませんが、度重なるニュースに私たちの感覚は少しずつ麻痺しており、刻一刻と酷くなっている状況すら捨象してしまうムードが形成されつつあります。
一方2020年の東京オリンピックが決定し、にわかに浮かれムードになっている日本のメディアでありますが、その状況には違和感を感じずにはいられません。
この間、福島第1原発事故の政府の対応を見てみると、2011年12月には前民主党政権下のもと収束宣言が出されました。
2011/12/18
東京電力福島第1原発事故で、政府は16日、原子力災害対策本部(本部長・野田佳彦首相)の会議を首相官邸で開き、原子炉が安定した「冷温停止状態」が実現し、事故収束に向けた工程表「ステップ2」が完了したと確認した。野田首相は「原子炉は冷温停止状態に至った。不測の事態が発生しても敷地境界の被ばく線量は十分に低い状態を維持できる。発電所の事故そのものは収束に至ったと判断した。早く帰還できるよう政府一丸となって取り組む」と宣言した。(リンク)
しかし2012年末に民主党から自民党に政権交代がなされ、翌年2013年3月には再び収束宣言の撤回が行なわれました。
2013/03/13
衆院予算委員会は13日、東日本大震災からの復興に関する集中審議を行った。安倍晋三首相は、野田佳彦前政権が平成23年12月に表明した原発事故の「収束宣言」に関し「地域の話を聞けば政府として収束といえる状況にない。安倍政権として収束という言葉を使わない」と述べ、事実上撤回する考えを示した。茂木敏充経済産業相も「福島第1原発は冷温停止の状態にあるが、廃炉も含めたすべての課題が解決したようにとられかねない」とし、首相と歩調を合わせた。(リンク)
一方、その舌の根も乾かぬうちに、2013年9月には、オリンピック誘致の際の最終プレゼンテーションで福島第一原発は完全にコントロールしている旨をアピール。
フクシマについて、お案じの向きには、私から保証をいたします。状況は、統御されています。東京には、いかなる悪影響にしろ、これまで及ぼしたことはなく、今後とも、及ぼすことはありません。(オリンピック東京プレゼン全文(リンク))
まさに状況に応じてコロコロと言う事が変わる。このような政治家・学者が日本を動かしていることに危機感を覚えます。
いよいよこの国の行く先を、政治家・学者といった統合階級には任せて置けない、私たち自身が「自ら考え」何をすべきか模索する時代に入ったのです。
自ら考えるためにまず必要なのは、今この日本で何が起こっているのか、事実を追求することです。
そこで2013年⇒2014年への年末年始シリーズとして、るいネットから環境問題にかかわる秀作投稿を2013年12月30日~2014年1月6日まで8日間に渡って紹介したいと思います。
では改めて、「福島第一原発 その問題の本質」るいネットの秀作投稿より紹介させていただきます。
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