2014-02-22

電磁波の生体への影響8~生命は単細胞時代から現在に至るまで、膜を用いて広範囲の電磁波を情報伝達に利用してきた~

いよいよ生体と電磁波シリーズも大詰めです。
前回までに、生体が電磁波を利用している事実と、それは「経絡系」に代表されるように、生態を統合する、重要な部分に利用されていることを明らかにしてきました。
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?では、電磁波を利用する機能を、生体はどの段階で獲得していたのでしょうか?
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◆ ◆ ◆ 単細胞時代に既に、電磁波を利用する機能を獲得している
   
◆ 電磁波によるコミュニケーション事例
 
単細胞生物のコミュニケーションで、よく知られているのは、化学物質による情報伝達です。それについては、以下のサイトで詳しく説明されているので、是非読んでみてください。
 
⇒生物史から、自然の摂理を読み解く「単細胞生物の同類認識」(リンク
 
しかしこれ以外に、興味深い事例があります。それはVibrio fischeriという細菌の事例です。
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 この細菌は、周りに仲間が増えだすと上の写真のように光を放ち始めます。一つの固体が光りを放つと、それに呼応するように隣、また隣と光が伝播し、最後はコロニー全体が光りはじめ、活性化します。このようにして仲間が近くに居ることを、光で伝え活性化していくのです。
 
 これは、電磁波(光)を利用したバクテリアのコミュニケーションといえます。
      
◆電磁波をエネルギーとして活用する事例
 
 次は電磁波をエネルギーとして活用している事例です。それがシアノバクテリアのような光合成細菌の事例です。
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 27億年前にこの地球上に登場したシアノバクテリアは、光をエネルギーとし、水と二酸化炭素から炭水化物を合成します。この現象を光合成と呼びます。
 
 光も電磁波の一種です。電磁波エネルギーにしている事例といえます。
         
◆ 電磁波を感知して行動する事例
 最後に電磁波を感知して行動する事例です。
ミドリゾウリムシと呼ばれるゾウリムシの一種は、「クロレラ=葉緑体」を体内に共生させて光合成を行なうことが出来ます。
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 このバクテリアは、光を感知して自らが光合成可能な光の下に集まる習性があります。目などを持たなくとも、電磁波(光)を感知して、自らの行動を制御しているといえます。
 
 このように多くの単細胞生物は、電磁波を感知し、エネルギー源とし、そして電磁波を用いてコミュニケーションまで図ってます。
 
 つまり単細胞時代に既に、生命活動において電磁波が深く関わっているのです。
 しかし、上記で紹介している単細胞生物の利用する電磁波は全て光=可視光領域の電磁波です。
 
?では単細胞生物が利用するのは、可視光領域だけなのでしょうか?
 
 
◆ ◆ ◆ 細菌が放つ超長波長領域の電磁波が観測されている
 
 単細胞生物が利用しているのは、可視光領域だけかというと、それは違います。光合成細菌は植物と違い紫外線領域の電磁波や、放射線すらもエネルギーに変換します。

>光合成細菌は太陽のエネルギーを利用して、光合成を行う際に必要な水素(H2)を、硫化水素(H2S)※2、メタン(CH4)、アンモニア(NH3)などの還元物質から切り離して利用しています。そして、その生成物の一部を自分たちが動くためのエネルギー源にすると同時に、炭水化物、アミノ酸、タンパク質、抗酸化物質などの多様な物質も作り出しています。
>また、植物の光合成は太陽の全体のエネルギーから換算すると10%以下※3しか利用できませんが、光合成細菌は植物が利用できない紫外線やマイクロ波など、あらゆるエネルギーを利用する事ができます(太陽エネルギー全体の90%以上)。放射線などのエネルギーも利用する事ができるため、福島県でも様々な用途で使用されています。

「EMのチカラ~“光合成細菌ってすごい”の巻  Part2~(リンク)」
 
 また光に近い領域の電磁波ではなく、電波領域の電磁波を細菌が放っていることも観測されています。
 
 「細菌は電磁波で会話する?(リンク)」
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 このサイトによると、細菌から超長波領域(VLF 3~30KHz)の電磁波が検出されたとあります。その検出結果が上の図です。
 
 サイトでは「DNAから検出された」とありますが、電磁波を感知し、放出する細菌たちは、原核生物です。
 つまり核膜が形成され、明確にDNAと他の細胞内共生生物(ミトコンドリアなど)が区画される以前から、その機能を持っていたといえます。
 とすればその発生元は、DNAではなく、それよりも以前に形成されている部分、つまり「」と考えるのが自然です。
  
?では膜は、どのように電磁波を感知し、電磁波を発信するのでしょうか
   
   
◆ ◆ ◆ 膜は、膜電位の変化で電磁波を感知・発信している 
   
 ではここで単細胞生物が、外部状況を捉える仕組みを説明します。
         
①+に帯電した物質(陽子)が、細胞に触れる
→細胞内の電子が動き、膜表面に電位差が生じ、電流が流れる。
→その影響で膜タンパクが開く。
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②開いた膜タンパクから陽子が細胞内に取込まれる
→取込まれた陽子は、細胞内の電子とくっつき、膜外部に排出される。(代謝)一時的に膜内部は電気的に+に偏る。
→その影響で、電子を膜内部に取込む。電気的には、中和される。膜表面には、電子の影響で先ほどとは逆向きの電流が起きる。
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③反応を繰り返す
→★①②反応を繰り返すことで、膜表面には「交流電流」が生じる。
→膜表面に交流電流が生じると、周囲の磁場・電場が変化し、「電磁波」を発生させる。
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③電磁波がとなりの細胞に伝わり、その電磁波の影響で膜表面に電流が流れる
→その影響で膜タンパクが開き、外部から陽子を取り込こむ。
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④先の細胞と同じように、膜内部の化学反応とあいまって、膜表面で交流電流が生じ、電磁波が生まれる
→この繰り返しで、どんどんと反応が仲間に伝わる
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 このように膜表面の電位差の変化により電磁波が生じ、その電磁波が仲間へ伝わることで、情報を伝達しているのです。
 つまり「膜電位の変化」で電磁波を感知し、発信しているといえます。
?この単細胞時代に獲得した機能が、進化するとどのようになったのでしょうか?
 
◆ ◆ ◆ 単細胞時代に獲得した電磁波による情報伝達機能を、統合機能に発展させたものがバイオフォトン
 
 生物の細胞が発する、「バイオフォトン」と呼ばれる微弱な光(光とよんでいますが、周波数は携帯電話と同じGHz帯域の電磁波)が確認されています。
 

>バイオフォトンの情報伝達は双方向性である。つまり、DNAはフォトンに乗せて情報を送り出し、その同じ光子に身体の全フォトンの情報が乗り、細胞とチューブリン(結合組織にある光伝導分子)に送り返される。そしてチューブリンは、情報を乗せた光の衝撃(インパルス)を受け取り、それを光速で全身に伝える。この情報が各細胞で解釈され、特定の代謝性酵素を活性化するか、不活性化するかを決めるのである。

「るいネット(リンク)」
 
 発生源はDNAにだといわれています。これは原核生物⇒真核生物と進化する中で、特に電磁波を受信したり、発信したりする機能が核膜に受け継がれたためだと考えられます。
 
 よって多細胞生物は、核膜から発せられる電磁波で、細胞間の情報伝達を行い、代謝を「制御・統合」しているのです。
 
 これはまさに、原核生物時に獲得した機能の発展系です。
 
 単細胞時代に獲得した仲間間の電磁波による情報伝達の発展系が、バイオフォトンと呼ばれる統合機能なのです。
 
 
◆ ◆ ◆ まとめ
 
・電磁波を利用する機能は、単細胞時代に獲得している
・細胞が利用する電磁波は、光だけではなく電波領域のものも利用している
・膜は、膜電位の変化で電磁波を感知・発信している
・単細胞時代に獲得した電磁波による情報伝達機能を、統合機能に発展させたものがバイオフォトン
 
 以上より、生命は単細胞時代から現在に至るまで、膜を用いて広範囲の電磁波を情報伝達・統合に利用してきたことが、わかりました。
 次回は、いよいよその機能に人工電磁波が、どのような影響を与えるのかを明らかにしたいと思います。

List    投稿者 daichi | 2014-02-22 | Posted in 未分類 | No Comments » 

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