プラズマがつくる、銀河や生物に共通する対数螺旋構造
『明確に撮影された宇宙のフィラメント』画像はこちらよりお借りしました。
重力宇宙論の矛盾点をほとんど整合させることができるプラズマ宇宙論では、宇宙の99.9%はプラズマで出来おり、電磁気で作られた宇宙空間のフィラメント(≒よじれた繊維)を通して、銀河や銀河を構成している恒星や惑星まで、電気的につながっていることを観測結果から想定している。
その形状は、螺旋や渦巻きの形状をとり、それらが作り出す形状は、写真からすると、オウム貝や人間のDNAや神経系ネットワークと相似形になっているとみることが出来る。つまりフラクタル構造である。
『オウム貝や台風、様々な生物にもみられる宇宙の渦巻き構造』画像はこちらよりお借りしました。
そうすると、宇宙そのものが螺旋構造になる性質を持っており、その影響は地球上の生命にも転写され、フラクタルな形を作るのではないか?そして、螺旋構造になる性質は、プラズマ(電子と正イオン)と磁場自体の相互作用関係が生み出す特性ではないかという仮説が考えられる。
その原理は、アーク放電溶接でも利用されているピンチ効果であり、その効果をのなかで、電場と磁場が織りなす捩れたフィラメントを作りだすのではないか?
『ピンチ効果』画像はこちらよりお借りしました。
そして、二つのフィラメントが合体すると銀河構造になることは、コンピュータシミュレーションで銀河の構造をかなり近似した形で再現でき、実際の銀河と瓜二つだ。そして、それは銀河の進化過程を表しており、その形状は黄金比にも関連する対数螺旋構造をとるとようだ。
『対数螺旋構造』画像はこちらよりお借りしました。
以下の『ものセラ|物事の根拠を知らずにおれない人は幸せである』のブログではそのヒントが書かれている。
『ものセラ|物事の根拠を知らずにおれない人は幸せである』より引用。
王立天文学協会の月刊誌に掲載された報告で、研究者たちは、天の川銀河に最も近い2つの銀河を結ぶ”磁気の橋 magnetic bridge”を初めて測定したことを発表しました。それはマゼラン橋 Magellanic bridge として知られています。大マゼラン雲と小マゼラン雲を結ぶ約7万5千光年にも及ぶ、想像を絶するほど広大なフィラメント。
研究者の一人は調査結果についてこう語ります。
「銀河全体が磁気を帯びているだけでなく、銀河を繋ぐ微かな繊細な糸も磁気を帯びている。空のどこを見ても磁気を感じる」
主任研究者はこう述べています。
「一般的に、このような巨大な磁場がどのようにして発生するのか、また、このような大規模な磁場が銀河の形成や進化にどのような影響を与えるのかは分かっていません。磁場が銀河やその環境の進化に果たす役割を理解することは、天文学の基本的な問題であり、その答えはまだ出ていません」
しかし、このシリーズの第1話で説明したように、宇宙の磁気は、天文学者が磁場を誘発し、維持するために必要な電流を認識しない限り、常に神秘的なままです。実際、銀河スケールでは、世界有数のプラズマ物理学者たちが、銀河の運動や磁場の “謎 “を解き明かす実験的証明を行っています。
プラズマ実験では、回転がプラズマ中の電流の相互作用による自然な機能であることが示されています。その良い例が、ユビキタス渦巻き銀河 ubiquitous spiral galaxy で、宇宙規模の放電の予測可能な構成です。プラズマ中で相互作用する2つの電流フィラメントのコンピュータモデルは、仮説的な暗黒物質の影響を必要とせず、渦巻き銀河の詳細を再現しました。
下の写真は、プラズマ科学者のアンソニー・ペラット博士によるコンピュータシミュレーションのスナップショットで、電流の影響下での銀河構造の進化を示しています。
電磁ピンチ効果 electromagnetic pinch effect により、並列電流が収束して螺旋状の構造を作り出します。
※ pinch:つまむ、つねる、挟む 締め付ける
ペラットはノーベル賞を受賞したプラズマ物理学者ハンス・アルヴェーン Hannes Alfven の弟子であり、宇宙の電気活動について述べています。
「宇宙空間は、大きな、あるいは非常に大きな距離をエネルギーと運動量を伝達する電流のネットワークで満たされています。電流は、しばしばフィラメント状または表面の電流にピンチします。後者は、星間空間や銀河系間の空間にも細胞構造 cellular structure(気泡構造)を与える可能性が高い」
実際1920年代には、血液の血漿 blood plasmaを思わせるような生命力に満ちた性質を持つイオン化されたガスを説明するためにプラズマという言葉の造語などで功績のあったアーヴィング・ラングミュア Irving Langmuir がいました。
※アーヴィング・ラングミュア:ジェネラルエレクトリック(GE)研究所で、グロー放電と呼ばれる低ガス圧放電(蛍光灯を思い浮かべてください)の研究に没頭していたアメリカの化学者・物理学者であるアーヴィング ラングミュア(Irving Langmuir)は、1928年に発表した論文で、その均一に光っている物体をプラズマ(Plasma)と名付けました。
ちなみに、ラングミュアはプラズマだけでなく、いくつかの異なる分野で画期的な成果を上げたスーパーマン的な研究者で、1932年には表面科学の分野でノーベル化学賞を受賞しています。(「プラズマの種類と特徴」より)
宇宙のいたるところに見られるフィラメント構造、星雲の壮大な糸状ネットワーク、いわゆるヘルビッヒ・ハロー天体 Herbig-Haro objects から発射される光年の長さの高エネルギー平行ジェット、惑星状星雲で見られる驚異的な彗星の結び目、銀河が天の川の星のように、真珠のように物質のフィラメントが並んでいる宇宙の網、などなど。
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