新型コロナウイルスワクチンはどんな影響があるのか?
3月10日、テキサス州では「マスク着用義務」(mask mandate)が解除されました。
しかし、これは、大統領令に違反する。バイデン大統領は1月20日の大統領就任と同時に、アメリカ国民すべてに対してマスク着用を義務づける大統領令を出している。にもかかわらず、なぜ、テキサス州はマスク着用義務を解除したのか?
じつは、マスク着用義務に従わなかったのは、テキサス州だけではありません。今日まで、全米で16もの州がマスク着用の義務を解除している。
2月8日にはアイオワ州、2月12日にはモンタナ州、2月22日にはノースダコタ州がマスク着用義務を解除した。これに続いたのが、アラスカ州、フロリダ州、オクラホマ州、ミシシッピ州などだったのです。
3月22日 インドネシアのスマランで撮影された雲。 Agus Prasetyo Boyolali
『祈りの風景の中で見た「今後の世界は、新型コロナウイルスの環状RNAによるガンの嵐に見舞われる」という悪夢。ワクチンからの影響は…?』より引用します。
祈りはおそらく通じないけれど
日常で見る自然の光景というのは、思っている以上に人々の心理を投影している部分があるのだなあ、というのを、この数年間くらいはよく思うようになりましたが、インドネシアのスマランという場所で、「祈る人」を彷彿とさせる雲の写真が撮影されていました。
今は、祈るような気持ちで過ごしている人たちも多いのか、この雲を撮影した人はかなりの数にのぼっていたようで、多くの SNS にこの様子の写真や動画が投稿されていました。
「パレイドリア現象」(本来そこに存在しないにもかかわらず心に思い浮かべる現象)などというような言葉もありますけれど、時期に合ったものだとは思います。
それにしても、 SNS などを見ていますと、「インドネシアでも小さな子どもがマスクしてるのか……」と暗澹とした気分になる写真も多いです。以下は、3月28日に、インドネシアのメダンという場所で、彩雲というのか、虹色の雲が積乱雲の上から出た光の現象の写真ですが、手前にいるのは、おそらくメダンの女の子なんでしょうけれど、かわいいけれど苦しいであろうマスクをしています。
3月28日 インドネシアのメダンにて
Veronica EC e Ihwan Pane
ちなみに、ロシアメディアの「インド、インドネシア、ブラジルで観測された奇妙な天文の光学現象」という報道によれば、このインドネシアに出現したのと同じような発光現象が、インドとブラジルでも、それぞれ 3月28日と 3月22日に出現したのだそうです。
なお、このインドとブラジルというふたつの国は現在、共通した状態となっていまして、それは、共に「異常な勢いで新型コロナウイルス感染確認数が増加している」のです。
以下は、「虹の雲」が出たインドネシア、そして、インドとブラジルの感染確認数の過去 1年間の推移です。比較として「日本」もデータに加えましたが、日本は増加傾向云々言われていますけれど、比較になるものではないです。
インドネシア、インド、ブラジル(参考までに、日本も)の過去 1年間の感染確認数の推移
ourworldindata.org
インドは、昨年の夏以降で最も感染確認数が少なかった 2月中旬の約 5倍強の感染確認数となっていて、ブラジルも昨年の夏以降で最も感染確認数が少なかった 11月初旬の約 5倍の感染確認数となっていまして、そのグラフの角度がすごいです。
こうなっている理由はわかりません。
インドでは、すでに 6000万人以上がコロナワクチンを接種していて、ブラジルでも、1800万人が接種しています。日本(3月30日現在、接種数 85万人)とは比較にならない数の人たちがコロナワクチンをすでに接種していて、この急増ぶりです。
これらのどちらの国も、地域的には日本よりずっと厳しい制限とマスク義務が着用づけられており、「対策」に関しては、他の国と何か異なるような部分はないか、あるいはもっと強圧的かもしれません。
これで、仮に、インドもブラジルも「国民の大半がコロナワクチンを接種した後も」このような増加が続いていった場合は、次はどうするのですかね。
ただ、「死亡数の増え方」に関していえば、ブラジルは異常であり、それは以下のグラフでおわかりかと思います。
ブラジル、インド、日本の過去1年間の新型コロナの死者数の推移
ourworldindata.org
いずれにしましても、私自身は、世界各地のデータを見ている限り、「感染確認数が増えたり減ったりするのは、自然の理(その地で流行している変異種のタイプも含めて)」だと考えます。
米テキサスの場合
マスクに関しては、アメリカでは、テキサス州が他の多くの州に先駆けて、3月10日に「マスク義務と、社会の閉鎖を解除」しました。一切の規制なしとなったのです。
「元の何の制限もない生活に真っ先に戻った」のですね。
これに対して、アメリカの政府や各メジャーメディアはテキサス州知事に大非難を繰り返していました。「テキサス州は悲惨なことになる」と。
ところが実際には、マスク義務を停止した 3月10日以来、一貫して、感染確認数と入院患者数は、劇的に減少し続けているのです。
アメリカ経済研究所はウェブサイトで、「なぜテキサス州では(すべての制限を解除したのに)誰もコロナで死んでいないのか?」というタイトルの記事を掲載していました。
マスク義務と飲食店制限などのコロナ規則をすべて解除してからのテキサスは、アメリカの中でもいち早く「元に戻っている」ようです。アメリカ経済研究所はウェブサイトの記事の冒頭は以下のような書き出しでした。
私はテキサスのバーに座り、マスクをしていない人たちに囲まれ、皆で楽しくフレンドリーに会話をし、ごく普通の人生の中に今いる。まるで、世界では何も起きていないかのようだ。 (AIER 2021/03/26)
テキサス州では、マスク義務を解除して以来、週平均の感染数も入院患者数も、パンデミック以来、「最も低い数」となったことが報じられています。
また、現在のテキサス州では、すべての飲食店、企業、学校、スタジアムなどが通常通りに営業されています。
3月10日 テキサス州オースティンの屋外バーにて
dailymail.co.uk
「よかったじゃないの、テキサスの人たちは」
と心からお祝いを申し上げたいです。
もちろん「この先」のことはわかりません。
先ほど書きましたように、私は、「感染の増減」あるいは「死者の増減」も、自然の理だと考えています(新型コロナウイルスの起源が自然かそうではないかという話とは関係ありません)。
テキサス州にも今後、危険なタイプの「変異種」が入ってくるかもしれません。
私個人の考えでしかないですけれど、ワクチンの接種が拡大するにつれて、アメリカでも脅威となる変異種が各地で出現する可能性が高いと思っています。
以下の過去記事で、新潟大学の岡田正彦名誉教授が述べていた言葉から、あるいは「ウイルスの変異の一般的な概念」からあり得ることだと思います。
新潟大学名誉教授が訴える「新型コロナワクチンの危険性」の内容。これらのワクチンの身体への不安な影響は、場合により「永続的」に続く
投稿日:2021年3月16日
岡田名誉教授は、以下のように述べています。
岡田正彦名誉教授の言葉より
ブラジル、南アフリカ、英国で(致死率の高い)変異ウイルスが相次いで発生したことが報じられています。この三つの国というのは、アストラゼネカ社が昨年、治験を行った国なのです。
これはあくまで私個人の考えですが、ワクチンが強すぎて、それに対抗するために、ウイルスが過剰に変異してしまったのではないかと。ウイルスも生きのびる必要がありますので、抗体がたくさん出てきますと、それに負けないように自らの遺伝子を組み換えてしまう。
もちろん、そんなことが起きたのかどうかはわからないですし、今後起きるかどうかもわかりません。
しかし、どれだけ凶悪なウイルスでも、あるいは、まったく大したことのないウイルスでも、
「どちらにもマスクも社会的制限も(当然ワクチンも)まったく無意味」
だということは言えます。
それくらいなら、ナチュラルキラー細胞など自分の免疫細胞の活性化に努める生活をしたほうがいいに決まっています。
太陽光を浴びる、新鮮な空気を吸う、「ストレスをなるべく感じない」などを損なわないような生活を送ることを積極的に社会全体で進める、というくらいしか、人為的な介入の方法はないと思います。
「開放的で健康的に楽しく生きることが最大のパンデミック対策」だと。
もちろん、致死率の高いウイルスが蔓延した場合には、それでも多くの人たちが重症化したり、あるいは死亡したりするでしょう。
では、「それをマスクや社会的な制限で防ぐことができるのか?」と。
馬鹿馬鹿しいにもほどがある。
第〇波とかではなく、「次のパンデミック」はかなり激しくなるはずです。
これまでとは比較にならない事態となる可能性さえあります。
だからこそ、「完全に見直さないと」どうにもならない。
しかし当局や政府がそれを見直す可能性はないですので(当局が「見直す」ということは、「それまで当局や政府が主張していたことが間違いだと認めることになる」ために「絶対に見直さない」です)、個人個人で真剣に、「感染症とは何なのか」を考えるときだと思います。
国や当局の言うことなど放っておくか無視すればいい。
そういう意味では、いい機会だとも思います。
前振りが長くなってしまいました。
実は本題のほうは、自分では「よくわからない」のです。
しかし、こういうことにお詳しい方の目に止まれば、何か示唆を得られる方々もいらっしゃるかなと思い、記事にします。
簡単に書けば、
「新型コロナウイルスの流行は、《ガンの蔓延》につながるかもしれない」
という可能性が示されているかもしれない論文のご紹介です。
「かもしれない」というようにしか表現のしようがありません。
英オックスフォード・アカデミックに掲載された論文に関しての記事です。
ガンのバイオマーカーとなる環状RNAがコロナでコードされる
今回ご紹介する内容は、私には敷居が高く、大変に難解な話なのですが、オックスフォード・アカデミックに掲載された以下の論文についてです。
Identification and characterization of circRNAs encoded by MERS-CoV, SARS-CoV-1 and SARS-CoV-2
MERS-CoV、SARS-CoV-1およびSARS-CoV-2によってコードされるcircRNAの同定と特性評価
この論文が掲載されたのは最近のことですが、研究は昨年 12月に発表されたもののようです。
ここに「 circRNA」という言葉が出てくるのですが、もちろんこんな単語は知らなかったですが、調べてみると、日本語では、
「環状 RNA」
というものに相当するようです。
まあ、RNA ではあることはわかるにしても、これそのものがどんなものかを私には説明はできないのですが、実際の「用途」としてどのようなことに使われているかといいいますと、たとえば、以下は、東京大学医学部附属病院の研究者たちによるプレスリリースからの抜粋です。
赤い字はこちらで施したものです。
日本医療研究開発機構のプレスリリースより
膵癌は、かなり進行した状態で見つかることが多く、死亡者数は年々増加傾向にあり、極めて予後不良な癌とされています。このため、膵癌の早期発見を可能にする、新しいバイオマーカーの開発が強く求められています。
その一環として、癌で発現するRNAを、血中で検出することでマーカーとする、いわゆるリキッドバイオプシーの試みがなされてきました。
近年、環状RNAと呼ばれる特殊なRNAがさまざまな癌で異常発現することが徐々に明らかとなり、新しいバイオマーカーとして注目されてきました。 (amed.go.jp)
ここにありますように、この環状RNAと呼ばれるRNAは、「さまざまなガンで異常発現する」ことがわかり、ガンのバイオマーカー(病気の存在や進行度、治療の効果の指標となる数値)として使うことができる可能性がある、というもののようなのです。
ぶっちゃけて言えば、
「ガンになると、この環状RNAというものが異常発現する」
と。
それで、さらにぶっちゃけて言えば、
「新型コロナウイルスに感染した人たちは、この環状RNAの発現率が高いかもしれない」
ということが書かれてあるのです。
オックスフォード・アカデミックの論文の概要には以下のようにあります。
論文より
ウイルス感染関連の RNAシーケンスデータのデータマイニングにより、MERS-CoV、SARS-CoV-1、SARS-CoV-2によってそれぞれエンコードされた環状 RNAが同定された。ウイルスの環状 RNAは通常、低い発現レベルを示す。さらに、ウイルス環状 RNAの大部分は、通常、ウイルス感染の後期段階でのみ発現を示す。
環状 RNAはヒトの疾患において重要な役割を果たしており、これらの疾患のバイオマーカーとして理想的であると考えられている。たとえば、hsa_circ_0000064 のアップレギュレーションは、肺がん組織および細胞株で報告されている。
この、
> hsa_circ_0000064 のアップレギュレーションは、肺がん組織および細胞株で報告されている。
の部分は棒読みならぬ、棒直訳で、よくわからないですが、簡単にいえば、
「ガンのバイオマーカーとして使用できる環状 RNAを、新型コロナウイルスはコードする(作る)」
ということになるのではないかと思われます。
論文には、これまでの研究で、
> 環状RNAは癌の進行に関連していた。
ことがわかっているということで、21世紀のコロナウイルス(SARSなども)は、そのような特殊な RNA を作り出す機能を持っているらしいのです。
この論文を紹介していた医療記事では、以下のような説明が続きます。
MERS-CoV 感染におけるウイルス環状RNAの競合的相互作用の分析により、ウイルス環状RNAは、ウイルス感染の初期段階で mRNA のスプライシングとプロセシングに関連する遺伝子をアップレギュレートし、癌を含む多様な機能に関与する遺伝子を調節することが明らかになった。
また、SARS-CoV-2感染における同様の分析により、そのウイルス環状RNAは、コレステロール、アルコール、脂肪酸の代謝プロセスに関連する遺伝子をダウンレギュレートし、ウイルス感染の後期段階での酸化ストレスに対する細胞応答に関連する遺伝子をアップレギュレートすることが明らかになった。 (thailandmedical.news)
アップレギュレートだとか、ダウンレギュレートだとかの言葉が多用されていますが、これは要するに「神経や身体の応答が活発になる」ことに対しての、アップとダウンというようなことでいいのだと思います。
そして、その記事では(これは論文にそう書かれているわけではなく、その記事としての意見)、以下のように書かれています。
何百万人ものいわゆる「新型コロナウイルスから回復した」患者たちが、最終的に発症する可能性のある潜在的な癌についての警告も提供する。
世界中の何億人もの人々が新型コロナウイルスにさらされていることを考えると、今後数か月から数年で膨大な数の癌患者が予想されることを意味し、この研究の意味は憂慮すべきものだ。 (thailandmedical.news)
https://www.thailandmedical.news/news/breaking-news-chinese-researchers-discover-circrnas-encoded-by-sars-cov-2-virus-that-can-cause-cancer-millions-expected-to-get-cancer-eventually
このようにありまして、つまりこの記事では、「新型コロナ感染者は、回復したとしても、後にガンの大きなリスクを抱える可能性が明らかとなってきた」というようなことが書かれてあるのです。
しかし、これが本当はどうかは私にはわかりません。
バイオマーカーとは、たとえば、ガンなどの疾病の判断で使うことができるものではあっても、「原因」という見方をされることはないはずです。
ですので、この論文の研究の結果のように、新型コロナウイルスの感染により、その環状RNAというものが異常に出現するということは事実ようですが、それが「ガンを誘発する」という意味かどうかが私にはわからないのです。
ただ、これをご紹介したのは、以前、アメリカの著名な産婦人科の医師が、
「コロナワクチンを接種した女性の多くで、乳がんでバイオマーカーとして使われる数値が異常に高い」
ことを発表しており、その数値だけだと「まるで乳ガンであることを示している」ということで、その医師は、「新型コロナワクチンを接種した女性は、乳がんのスクリーニング検診を受けて欲しい」と訴えていました。
以下のアメリカ FOXニュースの記事にあります。
New mammogram guidelines for women recently vaccinated for COVID-19
コロナワクチン接種を受けた女性のための新しいマンモグラムのガイドライン
ファイザーやモデルナのワクチン接種後は「接種後のリンパ節の腫れの率が著しく高い」のだそうで、これは、通常では、「リンパ節に転移する転移性乳がん、リンパ腫、または白血病のいずれかを意味する可能性がある」ということで、その懸念を払拭するために検査を受けてほしいと。
しかし、これらは、決して、新型コロナウイルスや、コロナワクチンが「ガンを誘発する」ということを書いているのではなく、結果として、バイオマーカーとしての環状RNAやリンパ腫の腫れなどが、「ガンで示される場合と同じような状態を示す」ということをあらわしているに過ぎません。
ですので、決して、新型コロナに感染した方々や、コロナワクチンを接種された方が、ガンになりやすいという話ではないです(おそらく)。
ただ、「体内でガンと同じ状態の数値がいくつか示されることが多い」ということです。
時間の経過と共に自然に収まっていくものかもしれないですし、「何しろ何もわからない」ですので、何の断定も予測もできません。
そのような論文があったというご紹介でした。
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