本ブログではスミルノフ物理学①~⑤をこれまで書き進めてきました。
スミルノフ物理学①~物理学(宇宙論)と生物学(生命の誕生・進化)が繋がってくる [1]
スミルノフ物理学②~生命誕生を実現するのが負の透磁率空間であり、海(水)は負の透磁率空間となっているという事実がある [1]
スミルノフ物理学③~導かれる重要事項:原子核として一つにまとまるのはS極系の力が優勢となるから [2]
スミルノフ物理学④~導かれる重要事項:核の無害化も可能となる [3]
その中でも
>極端に小さなエネルギーで運動を行う効果としてスピン軌道相互作用 [1]がある。と書きましたが
今回はこのスピン軌道相互作用に迫ってみます。
【スピン軌道相互作用とは?】

<画像:スピン角運動> [7]
電子は質量、電荷の他に、「スピン角運動量」という粒子固有な物理量を持っています。
「スピン角運動量」は磁場に応答する磁気モーメントの起源で、電子は磁場中で2つの異なったエネルギー状態に分離しています。一方、電荷をもつ電子が、軌道運動することにより、軌道電流が磁場を生み出す。その結果、電子のスピン磁気モーメントは、軌道電流の生み出す磁場と互いに相互作用を及ぼし合うこととなります。軌道電流は電子の軌道角運動量に置き換えることができ、この相互作用は、【スピン軌道相互作用】と呼ばれています。
この相互作用の一番の特徴は、もともと電磁気作用中でも磁気的作用を媒介にしているため、電気的な作用よりも極端に小さなエネルギーにより支配されていることです。この極小のエネルギーにより成立する作用は、将来の低エネルギー消費社会につながる可能性を秘めているのです。
【スピン軌道相互作用に支配されている現象】
スピン軌道相互作用に支配されているものとして最も日常的なものは磁石です。磁石は強力な電磁石から、コンピュータのデータ記憶装置に使われている磁気記録媒体まで非常に幅広く活用されています。特に記憶媒体では記憶するためにエネルギーをほとんど消費しません。より平易な言葉で言い換えれば、永久磁石と呼ばれる磁石は長期間その磁石の性質を失わず、N極とS極の情報を記憶しているということです。つまり、スピン軌道相互作用を使った現象を使うことで、格段にエネルギー消費を抑えることが可能となると考えられています。
【参考】金沢大学の研究 [9]
原子核の周りの軌道の、軌道角運動量をより詳細の証明されているものは下記を参考してください。
【参考】物理のかぎしっぽ [10]
ここで見えてくるのは、スピン軌道相互作用とは極小のエネルギーで様々な作用を及ぼすことであり、その最も日常的なものは「磁力」だということです。
これは>スミルノフ物理学では磁気が能動で電気が受動 [1] の一つの証明といえるのではないでしょうか。
この磁力→スピン軌道相互作用発で考えていくと
・生物の進化とは、DNAの組み換えであるが、決して膨大なエネルギーを必要としない。だからこそ、必要に応じて進化は頻繁に起こること。
・水の記憶 [11]
・経絡とキルリアン写真から読み取る、開放系のエネルギー供給路 [12]
・光渦や円偏光などの螺旋状の電磁波が、生命を形創り、その後も生命にエネルギーを送り続ける秩序化の電磁波ではないか? [13]
等、様々な現象がつながってくるように思われます・・・とても面白いです。