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『水資源』の危機!!どうする?-⑩:2.水資源の危機とは 4)このままだと、今後どうなる?:水ストレス→国際的水資源の争奪

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MYLOHAS [2]より
『水資源』の危機!!どうする?-⑦:2.水資源の危機とは 4)このままだと、今後どうなる?:食料危機に直結している [3]
『水資源』の危機!!どうする?-⑧:2.水資源の危機とは 4)このままだと、今後どうなる?:産業全般がストップ→世界経済の破綻を招く [4]
『水資源』の危機!!どうする?-⑨:2.水資源の危機とは 4)このままだと、今後どうなる?:肉体破壊を引き起こす [5]
で述べてきた通り、水資源の危機は、私達の生活に深刻な影響を与えている。
しかし、それ以上に大きな視点でみる必要があるのが、水が国際政治の舞台での重要な交渉材料となる可能性である。
つまり、『水を制するものは世界を制する』と成りうるか?という点である。
水資源の危機の成れの果てとは
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水ストレス→国際的水資源の争奪
水資源は、自然環境の視点で見れば、偏在性を有するものである。
しかしながら、市場原理の視点でみれば、前述の通り、農作物や工業製品の輸出入を通して、地域を超えてやり取りがなされているのである。
従来ならば、どこの国家も、自国内で、農業も工業も賄えていたが、地球全体が、市場原理にのってしまっている今、地域によって、細分化されており、自然の循環からは外れた偏在性が生じることになる。
 このことが、国際政治の舞台でも、主導権を握るために寄与しているともいえよう(食糧や工業製品の輸出国に優位に働く可能性がある)
 また、ブログ②でも述べられている通り、世界の水資源は、国際河川という形で複数の国家間で共有している場合が多く、島国である日本のように、完全に国内だけで完結してしまう方がむしろ珍しい。
[6]
-『水の世界地図』ロビン・クラーク 著(丸善株式会社、2006年)-より
水をめぐっての紛争は、1948年~98年の50年間で、37件の軍事行動、56件の敵対行動が引き起こされている。
河川は『上流→下流に流れる』という、原理は覆すことは出来ず、これが必ず国家間に偏りをもたらすことになる。つまり、極端な話、上流にある国家が、河川をせき止めてしまえば、下流の国家は、どうあがいても、水を確保することが出来なくなる。逆に、上流の国家が河川を汚せば、下流の国家はどんなに嫌がっても、汚染された水が流れてくることになるのだ。
つまり、国家間で、トラブルが発生した場合、上流の国家にとっては、いかようにも出来てしまう。また、下流の国家については、この問題が発生した時、上流の国家との協議が成立しなければ、武力行使の形にでるだろう。
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-『水の世界地図』ロビン・クラーク 著(丸善株式会社、2006年)-より
既に水が、国際的に戦争の武器に使われているのだ。
このことは、島国である日本も決して例外ではない。
食糧編で述べたように、日本は、作物の輸入を通して、多くの水を海外に依存している。
河川の流れが急な日本は、淡水が表流水となっている時間が実は少なく、使える淡水量が限られている。実は日本も、水ストレスに晒されている国の1つなのだ。

これまで述べてきた、今後起こりうる危機を図解をすると、以下のようになる。
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我々人間は、60~70%が水で出来ている。どんなに我慢しても、淡水を摂取せずに生きることは出来ない。水は人間にとっては、生命の源である。
その水の危機とは、つまり、人類存亡の危機なのだ
参照
るいネット [9]
自然の摂理から環境問題を考える [10]
■『水戦争-水資源争奪の最終戦争が始まった』柴田明夫 著(角川SSC新書,2007年)
■『「水」戦争の世紀』モード・バーロウ、トニー・クラーク 著(集英社新書0218A)
■『ウォーター・ビジネス』中村靖彦 著(岩波新書878)
■『水の未来』フレッド・ピアス 著(日経BP社、2008年)
■『水の世界地図』ロビン・クラーク 著(丸善株式会社、2006年)

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