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アミノ酸サプリの実態~健康ブームってどうなん?その5~

「マイナスイオン」ブームの裏側にあるものは!~健康ブームってどうなん?その4~ [1]
に引き続き、このシリーズも5回目
今回は、 「アミノ酸サプリ」 について
以前、アミノ酸については アミノ酸飲料よ、今いずこ? [2] で
タンパク質は20種類のアミノ酸の組み合わせで構成されている
アミノ酸のうち8種類は体内で合成されず、「必須アミノ酸」と呼ばれ、外から取る必要がある が、たんぱく質なので普通の食事をしていれば、充分摂取できる
運動後の筋力回復や筋肉痛の軽減に効果があるので、アスリートにはありがたいもの
アミノ酸といえどもカロリーは炭水化物と同程度あるので、必要以上に摂れば脂肪になり、肥満の原因にもなる
などが紹介されました
今日はそれに引き続き、 アミノ酸サプリメントの実態  を検証していきます 😀
応援ありがとうございます。


アミノ酸サプリメントはどのような効果が期待されているのか
ダイエット効果(脂肪燃焼)
美容効果
筋肉増強効果

などなど・・・さまざまな効果がうたわれています
が、調べていくと新たな事実が
普通の人がサプリメントを飲むと過剰摂取になってしまう! [3] (るいネットから引用させていただきました

サプリメントによって過剰症が引き起こされているのではないかということで調べてみました。
まず、ビタミンには水溶性と脂溶性があり、過剰症が引き起こされるのは脂溶性の方で体内に蓄積されるビタミンです。具体的にはビタミンA,D,E,Kになります
そこで具体例としてビタミンAをとりあげてみます。よく肌荒れの時に必要とされるビタミンです。
ビタミンの単位は国際単位(IU)を用います。1IU = 0.33μgRE
~1日の所要量~
0~1歳 :1,000 ~ 1,300IU
1~5歳 :1,000 ~ 1,500IU
6~8歳 :1,200IU
9~14歳 :1,500IU
成人男子:2,000IU
成人女子:1,800IU
授乳婦 :3,200IU
許容上限摂取量:成人で5,000IU
100,000IU以上の摂取では過剰障害を起こすことがある。

某マルチビタミンのサプリメントに含まれる1日分のビタミンAの摂取量は2,400IU。一見確かにサプリメントで所要量をカバーできてよくできているようにも思えます。
しかし、商品には「食品ですので特別な定めはありませんが、1日分の目安は2カプセルです。」と書かれています。ちょっと多めにと倍を飲めば許容上限に一気に近づきます。
さらに重要なのは、サプリだけで生きている人間なんていません みなさんもちろん食事もとりますよね
そこで100gあたりのビタミンAの摂取量ですが、
生ほうれん草: 2,100IU
うなぎの蒲焼: 4,500IU
豚レバー  :39,000IU

つまり、サプリメントなんて飲んでしまうと食事によっては一気に許容上限摂取量を超えてしまうのです
普通にバランスよくいろんな食事を取っていれば、現在では欠乏症なんて引き起こすことはありません。ただ、偏った食生活の為ビタミンが必要と声高に叫ばれる事で、「多い方がいいよね」なんて勝手な勘違いをしてサプリメントを大量に飲んで、さらに食事でも摂取して過剰摂取 というかたちになってしまうのではないでしょうか
ちなみに今飲んでいる某野菜ジュースは、β-カロテン3800~15800μgと書かれています。
(消化吸収率がレチノールの 1/3 になるため、β-カロテン6 μgがレチノール1μgに相当する)
15800μg÷6=2630μg=約8,000IU これってすでに許容上限超えちゃってるんですけど… (笑)

上記はビタミンの話ですが、普通の食事をしていれば十分摂取できるアミノ酸も同じなのでは
しかも過剰に採りすぎると、体外に排出できればまだいいですが、肝臓を悪くさせてしまうことまであるらしいんです
なぜかというと、肝臓代謝、排出、解毒、体液の恒常性の維持などを行っている機関です。
従って、過剰なものは一生懸命排出しようとします
それが肝臓の大きな負担になるんです
もっと健康になりたい、美しくなりたいという思いにつけこんだメディアの情報に惑わされた結果、
今より不健康になってしまうなんて・・・ 😥

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