ヒヒさんが『温かくなっているのは地球大気か、都市気候か』 [1]で「世界の年平均気温平年差」 [2]を紹介されていましたが、それに続けてみたいと思います。
温暖化というと地球全体が温暖化しているような印象を持ちますが、温暖化している場所は都市部に集中しているというのが、『温かくなっているのは地球大気か、都市気候か』 [1]で述べられていますが、日本ではどのようになっているのでしょうか?
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日本の平均気温(東京などの気象観測所17地点での観測)は、この100年間でおよそ1℃上昇しましたが、一方、東京では3℃も上昇しています。
■日本の平均気温(大都市除く) | ■東京の平均気温 |
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出典:Newton 2007年8月号 |
都市部での急激な気温上昇はヒートアイランド現象と呼ばれ、①木や緑地が減り、水分蒸発量が減少 ②人口の集中で車やエアコンの排熱量が増加 ③高層建築物による風の流れの変化 などが原因だと考えられます。
つまり、機能集約や便利で快適な生活を求めた結果、そこで排出される熱がヒートアイランドの主因であることは確かなようです。
このことや『温かくなっているのは地球大気か、都市気候か』 [1]で述べられている内容からは、
人間の営みが、少なくとも広範囲で温暖化させているのは間違いないでしょう。
と、思えてくるのは必然なように思います。
本ブログでもsimasanさんが『温暖化は都市化によるヒートアイランド現象か?』 [4]や『都市化と温暖化のメカニズム』 [5]で紹介されていますので、参考にしてください。
温暖化しているのは事実であるようですが、実際に、温暖化には人の営み(産業革命以降のCO2増加)の影響は大きいのでしょうか?
『環境問題から地球メカニズムへ(2)』 [6]に続きます
by 村田 頼哉