不食の仕組み①に続く、
前回の投稿で、体を維持するエネルギーの割合の70%は呼吸によるもので、そのうち飲食によるものは10%しかない。」という論点を共有したが、いまいち理解しづらいので、これについて今回は深堀していきたいと思います。
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●まず、呼吸とは?
呼吸といえば、息を吸って吐いて、「スーハー、スーハー」している状態をイメージしがちですよね、私もそう思っていました。実は、この呼吸は肺によって行われる「外呼吸」といわれるものです。外呼吸以外でも、私たちの体内にある細胞は常に呼吸をしていて、それを「細胞呼吸」と呼びます。
●「細胞呼吸」って何しているの?
細胞はどのようにして酸素を用いて有機物を分解しているかというと、ずばり【ミトコンドリア】です。
私たちのほぼほぼの細胞にはミトコンドリアが含まれています。実は、このミトコンドリアは前回触れたATPとも密接に関係しています。ミトコンドリアが「細胞呼吸」をしている間にATPを生み出すらしい、、
(呼吸の化学式↓↓)
C6H12O6 + 6H2O + 6O2 → 6CO2 + 12H2O+ 38 ATP
グルコース + 水 + 酸素 → 二酸化炭素 + 水 + 38ATP
(ミトコンドリアからATPを生産する仕組みはこのサイトを参考にしてみてください↓↓)
ざっくりではあるが、「呼吸」について調べてみると、「酸素を用いて有機物を分解するすべての反応」⇒「呼吸」の方が概念として正しいですね!「呼吸」が70%ものエネルギーを生み出しているのも納得できる。呼吸の仕組みを見ていくと、生物が生命を維持するためには、タンパク質や脂質を摂取することが重要というよりも、これらの有機物を分解すること(=呼吸)によって、ATPを生み出す循環が大事ではないでしょうか、、、小さなモーターを体中で回し続けているように、、有機物を分解させることが大事だとすれば、必ずしも食事から有機物をとる必要はなさそうに思えます。ただ、食事以外で太陽や地球の磁場から有機物を摂取できるかどうかはまだ要追求。
(呼吸によるエネルギー発生のイメージ↓↓)
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少し余談ですが、前回自然界の中の不食の実現例として植物・光合成を提示しました。実は、呼吸と光合成は同じ化学反応をしているんです。ただ、呼吸と光合成はエネルギーの流れが違います。私たちが呼吸で使っているミトコンドリアと植物が光合成で使っている葉緑体すごく似たりよったりしているようです。次回は、これを切り口に深めていきたいと思います!
(呼吸と光合成の化学式↓↓)
呼吸化学式 C6H12O6 + 6H2O + 6O2 → 6CO2 + 12H2O
光合成化学式 6CO2 +12H2O → C6H12O6 + 6O2 + 6H2O
では、また~