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今週の科学ニュースを紹介します。
暖かくなってきました。夏野菜の美味しい季節です。
その中でも、トマトは冷やしてそのままかぶりついても、オリーブオイルと合わせて加熱しても美味しい、既に日本でも料理になくてはならない野菜ですね。
そのトマトが、結構恐ろしく逞しい能力を秘めていたという話です。
http://karapaia.livedoor.biz/archives/51552255.html [1]
トマトは昆虫を捕食する食虫植物だったことが判明(英国植物研究者) [1]
英テレグラフの伝えた所によると、トマトなどのお野菜の一部は、自分達がすくすくと育つ為の肥料として、昆虫を捕食し栄養分を吸い取る肉食生物であることが判明したそうなんだ。
今回行った新たな研究結果によると、植物の一部は、茎の部分にある粘液のついた毛で昆虫をひっつけてじっと死期を待ち、死んで朽ち落ちた昆虫の栄養分を根っこを使ってぎゅんぎゅん吸い取るというメカニズムを搭載していることがわかったという。
このメカニズムは、植物達が質の悪い荒れ果てた土壌でもきちんと育つようにと進化していった能力のひとつなのだそうだが、現在では栄養分がたっぷり含まれている畑の土に育つ植物でもこの能力を利用しているという。
今回の発見で、食虫植物と認定される植物の数は一気に増え、倍以上に膨れ上がるとのこと。新たに食虫植物としてラインナップされたのは、トマトを含め、じゃがいも、キャベツなどのナズナ種、ナス科ペチュニアの種、観賞タバコの種など数百種にも及ぶだそうだ。今回この研究にたずさわった、ロンドンのKew and Queen Mary大学の植物学の権威、マーク・チェーズ教授によると、この食虫機能は人工的に培養された植物にも見られるそうで、特にトマトとジャガイモの場合には、ネバネバのついた毛の能力が高く、昆虫達をどしどし捕食しているのだそうだ。
しかしながら人工栽培された野菜の場合には、犠牲となった昆虫達の栄養分をきちんと摂取しているのかといえばそうではないそうで、ただ昆虫達を殺すということだけを機能的に行っているという。
さらに、、、
http://karapaia.livedoor.biz/archives/52161404.html [3]
トマト怖い。虫に食われた葉から毒性物質を放出し、周辺の虫を根こそぎ殺戮していることが判明(京都大学研究) [3]
トマトに関する研究ではこれまで、茎の部分にある粘液のついた毛で昆虫を固定させ、身動きできず死んでいった昆虫の栄養分を根から吸い取っているという食虫植物的メカニズムを持っていることが発表されていたが、茎のみならず葉にも、虫を殺す為のメカニズムが存在していることが京都大学の研究により明らかとなった。
高林純示教授率いる京都大学生態学研究センターと山口大の研究チームは、虫に葉を食べられたトマトが放出する香りの成分の中に、虫にとって有害となる毒性物質が含まれており、それをあたり一面に放出させ、香りの届く範囲にいる虫を一網打尽に死亡させていることををつきとめた。
一般的に植物は、ガの幼虫などに葉を食べられると、さまざまな香り成分を発する。この香りを周辺にある同じ種類の植物がさらされると、自己防衛力を高めることが知られていたが、その詳しい仕組みは分かっていなかった。
研究チームは、トマトの葉を、日本に広く生息するハスモンヨトウの幼虫に食べさせ、傷から放出される香りが別のトマトに届くようにした。その結果、香りにさらされた別のトマトに付着していた幼虫の死亡率が一気に高まったという。
別のトマトは、葉を食われたトマトが放出した香りの中のアルコール成分を取り込み、葉内部の糖を結合させて毒性物質に作り替えて蓄積していたことが判明した。
1つのトマトの出したサイン(香り)により、周りのトマトは防衛体制を固め、そこにいる虫たちはトマトを食べようが食べるまいが、否応なしに処刑室へと送り込まれてしまうようだ。
どうです、トマトに対する見方が変わりますね。
あの美味しさには、昆虫の骸の養分が関わっているんですね。さらに、危険因子となる害虫を撲滅する能力まで持っているなんて。
ただ、これも厳しい自然の中で生き残るための能力であり、元々、貧しい土壌で育つ植物の進化形態なんでしょうね。豊穣な土壌の土地では、植物は、昆虫と共生する方向で進化しているような気がします。貧しい土壌で生まれた植物が、人間にとって、美味しい実を付けるようになっているのが面白いですね。

