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【ネットの長時間利用はうつ状態を招く】科学を身近に☆NewStream

旬の話題から自然の摂理が学べる!科学を身近に☆NewStreamです。
今週の科学ニュースを紹介します。

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日々長時間ネット漬け、ネットをしていないと落ち着かないというネットヘビーユーザーのみなさん、要注意です。インターネットは中毒になることはよく知られていますが、それだけではないようです。

以下ロケットニュース [1]より引用

最近の研究調査によると、長時間ネットを使用するヘビーユーザーはネットを離れるとうつ状態になる傾向が強いという。その落ち込み具合は「薬物中毒者が経験する麻薬が切れたときの落ち込み状態」に近いとのこと。しかも、再び気分を高めるために再びネットに戻るため「ネットする→うつ状態になる→またネットする」という悪循環から抜け出せなくなってしまうのだ。

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インターネットがユーザーの精神状態に与える影響について研究調査を実施したのは英国スウォンジー大学の研究チーム。平均年齢25歳の、60名のボランティアを対象に調査を行った。

研究チームは調査参加者に対して、心理学テストを行い、ネットへの依存レベル、気分、不安感、うつ状態のレベルを測った。テストの後、参加者には15分間ネットを閲覧してもらい、その後再び気分と不安感を測るテストを実施した。

その結果を分析したところ、インターネットの中毒になると、長期的なうつ状態、衝動的な行動、自閉症に近い症状が高まる傾向にあるという結論に至った。特に、ネット中毒者に特徴的だったのが、ネットを離れたときに経験する気分の落ち込みだった。

それは、更なる悪循環につながる。ネット中毒者は、気分を高めるために再びネットに戻るからだ。この「ネットする→ネットを離れると気分が落ち込む→気分を高めるためにまたネットに戻る」という悪循環は放っておけばずっと続くことになる。まさにそれは薬物依存者が陥る負のサイクルと同じなのだ。

インターネットが人の精神状態に与える影響は絶大だ。しかも、ネット中毒のレベルにまでなってしまうと、出口のない負のサイクルに陥ってしまう。多くの人が当たり前のように使用しているインターネットだが、中毒になる前にネットの恐ろしい側面も自覚しておいた方がよさそうだ。

インターネット依存の影響について、以前るいネット [2]にもこのような記事がありました。

「ポップコーン脳」~インターネット依存の恐怖! [3]

要約すると、
メールやチャット、ツイッターやフェイスブックなど、ネットでさまざまな作業が同時進行する「マルチタスク」の刺激に慣れた脳は、以下のような傾向があり、ネットよりもペースの遅い現実社会に適応できなくなる恐れがあると、様々な研究者が警鐘を鳴らしているようです。

人間の感情の読み取り方を忘れさせてしまう
物語の登場人物の感情を言い当てにくい傾向がある
ドーパミン細胞を活性化させる
インターネットを長時間使い続けると、脳の構造が物理的な変化を起こす
などの特徴があるようです。

現実社会から切り離されたネットだけの世界では、共認回路が破壊され現実世界に適応できなくなる。このことがうつ状態を招くことになるのでしょう。

[4] [5] [6]