◆はじめに
[1]
▲庄原ゲリラ豪雨をふりかえって – 庄原市(リンク [2])より
森林率68.2%の日本は、遠めには緑豊かに見える。
なのに、最近のゲリラ豪雨で山崩れが頻発している。何故か?
原因は異常気象によるものなのか?
それとも、戦後急増した人工林の構造的な問題なのか?
[3]
▲海岸防災林の被災状況(リンク [4])より
[5]
▲現地調査報告(リンク [6])より
一昔前の海岸沿いの松林には「飛砂防備・防風・防潮防備・防霧などの保安林」機能が求められたが、今では「飛砂防備林」的な要素が色褪せてきたという。何故か?
それは、どうやら河川上流の環境の変化にあるらしい。
[7]
▲はげ山復旧事業(阪南市)昭和初期から30年代(リンク [8])より
里山ブームの昨今でNPОなどが展開する実施フィールドは緑豊かな里山だが、
昭和30年代の里山は、禿山の様相をていしていた、という。
それなのに、これほどまでに緑を回復できたのは、何故か?
それは、林業政策の賜物というより、エネルギー革命や農業革命にあったようだ。
それなら、今の資産を引継ぎつつ、持続可能な林業再生の道はあるのか?
以上のような問題意識をもちつつ、今後は、
1)森林環境の現況と課題
2)混迷した林業政策の歴史と今後の展望
3)森林資源涵養は市場に任せられないみんなの課題
4)本当に強い森林(ヤマ)の実現可能性を探る
というテーマの流れで、進めていきたいと思います。
By びん