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【原発関連情報】春の注意報~山火事・花粉・瓦礫・雪解け~

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画像はこちら [1]こちら [2]からお借りしました。
 
昨年の地震・津波、さらには原発事故から一年がたち、春の訪れを感じる季節になりました。
 
しかし、安心して暮らせる時期は訪れていないようです。
むしろ、春になって、いっそう注意が必要なこともあります。
 


以下は「情報短信  3月:山火事と花粉、瓦礫それに雪解けに対する注意」 [3]<武田邦彦 (中部大学)>の紹介です。
 

福島におけるセシウムの再飛散は、原発事故による影響が新しい局面に入ったことを意味しています。つまり、私たちの身の回りにある放射性物質が再飛散して、繰り返し人体の中を通る可能性が出てきたからです。
背の低い子供、活発にあそぶ子供に注意してあげましょう。
雨の日は再飛散が少ないようで、風がなかったり雨が降ったときにはたまにはマスクを外して自由な生活を楽しんでください。また日本海側のサカナは安全ですから、それが手に入ったり、旅行に行ったりしたときにはたっぷりと食べて日頃のうさをはらしてください。
これを防ぐためには、(原因が土壌からの再飛散なら)除染、(原因が焼却なら)瓦礫などの焼却の禁止、(原因が樹木等なら)薪ストーブの禁止などをしなければなりません。
このほか、3月になると新たな注意を必要とすることがあります。その一つが「花粉」
で花粉には放射性物質がついていますから、むやみに花粉に触れるのは望ましくありません(被曝はできるだけ少ない方が良いという原則は、医学的にも法律的にもはっきりと認められています)。
しかし、具体的に計算をしてみますと、花粉の量、花粉についている最大放射性物質量、人の呼吸量などから(計算はかなり複雑でしたが、何回もやって確認しました)、花粉からの放射線量は他の被曝に加算しても(加算することが大切です)、問題にならない量です。
この理由は「花粉症」というアレルギーの疾患がかなり感度が高く、私たちが問題にしている花粉の量がかなり少ないということです。でも注意する場合は、花粉の粒径(粒の大きさ)が比較的大きいので、花粉用のマスクが苦痛無くできるならこしたことはないでしょう。

爆発直後の放射性物質がたくさん浮遊している状態なら、雨に放射性物質が付着して落下してくるので危険でしたが、いったん拡散した後はむしろ雨によって地表に溜まっている放射性物質の飛散が抑えられるのようです。
 
常に状況の変化を把握することで、的確な判断がくだせますね。

雪解けはかなり注意を要します。というのは放射性物質は樹木の葉に着きやすいので、雪解けの水が汚染されている可能性が高いからです。今年はことのほか雪が多かったので、雪解け前後に土壌の線量率が上がるとか、地下水が汚染されるかどうか、特に山形、宮城、茨城、栃木の人たちは注意をしておいた方が良いでしょう。
雪解けで判るように「樹木の葉」で遊ぶ、たき火、落ち葉プールなどはしばらく控えておいた方が良いと思います。
山火事も同じで、樹木の葉が燃えますから、山火事があったらマスクをすることが必要と思います。また、焼却炉をご担当の人は、これまで「何%除去」というのを一つのメヤスにしていたと思いますが、放射性物質はごく少量でも汚染が厳しい場合があるので、ベクレルで煙の管理をしてもらいたいと思います。
私たちの日常生活は、キログラム、グラムというかなり重たい「重さ」の世界で、化学や廃棄物ですと、ミリグラム、マイクログラムなどを問題にしますが、放射線のベクレルという単位は一ヶ一ヶの元素を問題にします。これはアボガドロ数、つまり「ベクレルに対して、普段は1兆倍の1兆倍ぐらいの数を問題にしている」のが普通です。
ただ、人体への影響という点では、半減期などを考えると、1兆倍か1兆倍の1万倍ぐらいということになります。この点を焼却炉の管理をする人は判っていただいて、住民が被曝しないようにして欲しいと思います。
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相変わらず地方自治体は東京からのお金が欲しくて「瓦礫処理」をしようとしていますが、これについてはまたまとめて書きます。東北の瓦礫量は、阪神大震災の時とそれほど変わりませんし、また東北自体が瓦礫処理施設を求めていて、「瓦礫の引き受けは被災地を苦しめる」ということだけまず書いておきます。
また「瓦礫の放射線量を量っても安全だった」といいますが、瓦礫の汚染を測定する方法はまだ確定していません。なにしろ固体でさまざまなものが入っていますから、平均的にどのぐらい汚染されているかを測定する方法はないのです。

がれき処理については、目先の感情論が先行している感があります。
子供達の将来やまだ見ぬ子孫達にも想いを馳せて、事実根拠に基づく判断をくだし、日本を安心して暮らせる地にしていきましょう。

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