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プレートテク二クス説のウソ⇒『新・地震のしくみ』その3~説明できない事象2

前回に続き、現在の地震学の基礎となっている「プレートテクトニクス理論」について考えてみたいと思います。今回も、『るいネット 4/17なんで屋劇場レポート』 [1]から、プレートテクトニクス理論の矛盾点を拾い上げてみました。

【5】地震と火山活動はセットで起こっている。場所的にみると、プレートの境界線上は地震と火山活動の多発地帯であり、時間的にも、火山活動と地震は1~数年のスパンをおいて連動して発生している。プレート移動説では(地震はこじつけたとしても)火山活動は説明できない。例えば「マグマ溜りがどうして出来たのか?」は全く説明できていない。マグマ溜りだけではなく、そもそも「プレートはどうしてできたのか?」プレート説は全く説明していない。

プレート移動説とマグマ溜りを結びつける説明として、地質学の「ホットスポット」が用いられます。ホットスポットとは、プレートより下のマントルに生成源があると推定されるマグマが吹きあがってくる場所ことです。一定の場所でマグマが吹き上がるため、上部のプレートが移動することで、海山の位置が移動する(=諸島のように点在する)という理論です。
下図は、ホットスポットの位置を示した地図ですが、プレートの境界とは無関係に、海洋や大陸に点在するため、ホットスポットでは、火山活動と地震の因果関係は説明ができません。
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画像引用元 『スチャラカでスーダラな日々』 [3]

【6】プレート説は1960年代に登場して、今や地震学界はそれ一色である。当初は、マントルは流体であって対流によってプレートは動くと考えられていたが、1990年代以降、マントルトモグラフィの技術によって地球の断面が深度別に画像化できるようになった。それによってわかったことは、マントルは大部分が固まっている岩石であり、溶けているのは一割程度ということである。
固体の対流がありうるのか?(そんなことは証明されていない)。
プレート説の根幹を成すマントル対流説が崩れた以上、プレート説も全面的に破綻したと看做すべきであろう。

下図は、地球のマントルトモグラフィを示します。赤くなっている部分が温度が高く、マグマとして溶けている部分(流体)であり、マントルの大部分は固まった岩石であることが判ります。
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画像引用元 『マントル対流が地球全体の活動を決めるのか』 [5]

【7】プレート説の下敷きになった大陸移動説であるが、これは笑うべきことに、なんと現在の地図から見て主張されたものである。
たとえば15万年前にスンダランドの大陸が水没するなど、わずか数万年の期間でも大陸の形は大きく変わる。プレートができたのは5億年前だが、5億年前~1億年前の大陸の形は現在とは全く異なっている。
当時生息していた生物の残骸・化石を調べれば、どこが海でどこが陸であったのかがわかる。3~5億年前は現在の太平洋には東西に大陸が広がっており、陸地の方が広かったようである。現在の南北に連なる大陸とは形状が全く違う。だから又、プレート説が想定する「バンゲア」という大陸も単なる幻想である。

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画像引用元 『地震の癖』(角田史雄著)
上の図は六億年以前の太平洋地域における古海洋と古陸、下の図は五・一億年前ごろの太平洋地域における古海洋と古陸です。現在の陸の形と比べれば、まったく異なった大陸であることがわかります。そして五億年前だけでなく、三億年前、二億年前など、時代が近くなってもそれは同じです。
 現代の陸の形から、過去の陸がひとつだったと仮定したバングア大陸は、大陸の形の保存が確認されないかぎり、「幻の大陸」でしかありません。
このことは、グランドキャニオンの地層を見ても、2.5~5.5億年前のアメリカは海の底にあったことが明らかです。「陸と海とは交互に沈降と隆起を繰り返している」というのが真相であって、パンゲアという大陸が移動して現在の姿になった、などと言うのはナンセンスな話です

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