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東日本大震災~原発事故から学ぶ1~放射線障害から身を守るには!?

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東日本大震災の影響による福島原発の事故を受けて、当ブログでも緊急シリーズとして『東北地方太平洋沖地震~原発は必要か否か』を27回に渡り、扱ってきました。
シリーズはいったん終了しましたが、福島原発事故は依然として収束の目処が見えない状況です。
最悪の場合、爆発を起こし、日本の2/3が汚染されることも考えられます。そこで、今後も福島原発の動向を追いかける新シリーズを始めます。
福島原発関連の時事問題をトピックとして扱う際には、タイトルに「福島原発編」と記載し、それ以外にも前回シリーズで扱えなかった内容や継続追求課題を扱っていきます。
読者の皆様も、扱ってもらいたいテーマや疑問等がございましたら、遠慮なくコメントやメール等にてリクエストして頂ければと思います。


☆☆☆福島原発事故にどう対応していくべきか

福島原発における放射性物質汚染は現在も続いています。私達はこの事態に対してどう対処していくべきでしょうか。
現在、対応しなくてはならない問題は大きく2つあると思われます。
1つ目は、原子力発電施設そのものも含め、放射性物質の流出及び飛散をいかに食い止めるかという問題です。
この問題に関しては、前回シリーズの『27原発は不要!⇒今後に向けた「提言」』 [1]において扱いました。
2つ目は、放射性物質が流出していることを事実として受け止め、それに対して私達自身がどう対処していけばよいかという問題です。

☆ 体内に取り込まれた放射性物質をどうする?
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 画像 [2]はATOMICAさんよりお借りしました。
福島原発周囲の放射線濃度が濃い地域においては、外部被爆に対する防御も必要ですが、一番怖いのは放射性物質を体内に取り込んでしまうケースです。外部被爆であれば皮膚などにより一定守られる放射線量であったとしても、体内の無防備な状態で至近距離から放射線を浴びてしまうと体内機能が破壊されて機能不全を起こしてしまいます。
放射性物質は目に見えませんし、空気中に飛散していたり、食べ物に付着していたりすることは充分考えられます。体内に取り込んでしまった場合にどう対処していけばよいのでしょうか。

☆ 長崎原爆の際、塩と味噌が原爆症から身を守ったという事実

>実は、長崎に原爆が投下されたとき、爆心地から、ほんの1.8kmの場所で、その建物の中にいた全員がひどく被爆したのにも関わらず、彼らに、その後、その被爆による原爆症が出ず、命が奇跡的に助かったという事実があります。
>1945年8月9日、長崎に原爆が投下された。その爆心地から、たった1.8kmのところで、当時聖フランシスコ病院医長であった秋月辰一郎博士と病院関係者は全員被爆した。
博士は焼けただれて痛がる人々に、「水を飲んではいかんぞ!」と大声でどなった。おそらく直観的に、血液の濃度を保ち、血液を水でうすめることなくガードしようとしたのだろう。((注)たしかに戦地で、傷の深い重傷の兵士に水を飲ませると、すぐに死んでしまうという記録がある )
さらに博士は、次のように職員に命令したという。
「爆弾をうけた人には塩がいい。玄米飯にうんと塩をつけてにぎるんだ。塩からい味噌汁をつくって毎日食べさせろ。そして、甘いものを避けろ。砂糖は絶対にいかんぞ」
 「放射線宿酔」と呼ばれる。レントゲンを受けたあとに起こることがある全身の倦怠や筒宇などの症状には、体験上、生理食塩水より少し多めの塩分を含んだ水を飲むとよいということをとっさに思い出し、原爆の放射能から体をガードするには、塩が有効であることを推理したのだ。「味噌汁」の具は、「かぼちゃ」であった。のちに「わかめの味噌汁」も多くとったらしい。砂糖を禁じたのは、砂糖は造血細胞に対する毒素であり、塩のナトリウムイオンは造血細胞に活力を与えるという、彼自身の食養医学によってである。
 
すると、どうであろう。そのとき患者の救助にあたったスタッフらに、原爆症の症状が出なかったのである。ふつうなら、しだいに原爆症の症状が出て、進行してしまうところなのに、彼らはそれからのち、ずっと現実に生き延びているのである。
>博士の書いた「長崎原爆体験記」(日本図書刊行センター刊「日本の原爆記録」第9巻に所収)という本の英訳版が欧米で出まわり、チェルノブイリ原発事故のあと、ヨーロッパで日本の「味噌」がとぶように売れたということはあまり知られていない。
★ 放射能の被爆から、体質的に体を防御する食べ物のまとめのキーワード:
自然醸造味噌、自然塩、ごま塩、玄米、玄米おむすび、味噌汁(具は、わかめ、かぼちゃなど)、わかめ、昆布、塩昆布、血液を守るために、白砂糖・甘いものは摂らない。アルコールも摂らないこと。これを徹底して実行すること。

放射能汚染から身を守る為の知恵~塩、味噌が身を守る! [3]

権威に認められた科学ではなかったのかもしれませんが、事実原爆症の発症を食い止められたのです。興味深いのは、それらは特効薬でもなんでもなく、日本の伝統的な食生活で存在してきた食べ物であるという部分です。それにしてもなぜ、塩や味噌が放射線から身体を守ってくれるのでしょうか。

☆ 微生物を利用した発酵食品が放射線障害から身を守る

>微生物を利用した発酵食品が、放射線障害から身を守ることは過去の経験から事実なのだと思います。このメカニズムはよく解っていませんが、おそらく、人体側の遺伝子や細胞の修復機能や、アポトーシスを含む傷ついた細胞のすばやい代謝機能などを活性化させることではないかと思います。
そう見ていくと、発酵技術で農業、排水処理、健康食品などで、独自の活動を進められている、琉球大学農学部 比嘉照夫教授による、EM(有用微生物群)を利用したEM研究は親近性があります。
>EMによる被曝対策
 
~放射能対策に関するEM(有用微生物群)の可能性~
 1980年に開発されたEMは、農業に有用と思われた2000余種の微生物の中から、自然生態系や人間にとって安全で、かつ、何らかのプラスの作用を持ち、マイナスの作用が全くない5科、10属、81種の微生物の複合共生体が基本となっている。その中でも、EMの中核的な微生物は、嫌気性の光合成細菌と、条件により、嫌気または好気条件によって機能する乳酸菌と酵母である。
 この3種が連動的に機能するようになると、こうじカビや納豆菌や放線菌などの好気的な微生物も共存できるようになる。したがって、今日では、EMの検定は、5科10属81種をすべて調べる必要はなく、pH3.5以下の液状中に、光合成細菌と乳酸菌や酵母が安定的に共生していればよく、それ以外の微生物は、種類が多い方がよく、個別に調べる必要はないということになっている。
 なぜならば、こうじカビや納豆菌や放線菌等々は、自然界には、どこにでも存在し、EM製造中やEMを使用し続けると、勝手に飛びこんでくるため、特に意識して加える必要性はない。とはいえ、生態系の安定性を考えると、種類や数は多い程、安定することは事実であり、pH3.5以下のEM液へ共生的に共存できる微生物を加えた方が、より効果的であることは論を待つまでもない。
 EMの万能性を示す象徴的な現象に、放射能のエネルギーを無害な状態にしたり、消失させたり、有用なエネルギーに転換していることがあげられる。この結果は、専門家に認知されたものでなく、チェルノブイリ原発事故で被災地となったベラルーシの放射能汚染地帯で得られた事実であり、納得するか否かは読者の判断次第である。
>―ベラルーシにおける放射能対策に関するEMの効果―
 私は、EM研究機構の協力を得て、1995年から2005年までの10年間、チェルノブイリ原発事故の被災地になったベラルーシの放射能汚染対策に関するEMやEM・Xの可能性について、ベラルーシ国立放射線生物学研究所と共同研究を行い、次のような結論となった。
1.外部被曝による臓器の損傷に対し、EM・Xは著しい効果がある。
2.EM・Xは内部被曝を消去し、免疫力を著しく回復する。
3.EMは、植物による放射性元素のセシウムやストロンチウムの吸収を抑制する。
4.EMは、一般的な使用法で1年で土壌中の放射能を15~20%減少させる。

(省略)
 事の発端は、広島の被曝者(外部被曝)が「EM・Xを飲んだら白血球の数が正常値に戻り、免疫力も向上し、風邪もひかなくなった。同時に、被曝前のすがすがしい体調に戻った」という話から始まったのである。同時に、期せずして、被災したベラルーシの子供達を日本に受け入れ、世話をしていた「チェルノブイリへのかけはし」代表の野呂美加さんから、EMやEM・Xによる放射能対策の可否について手紙が来たのである。
 このことが、きっかけとなり、ベラルーシの現地で、様々な実験を行なった結果が上記の4点に要約されるが、複雑な政治的理由が重なって、ベラルーシで大々的に実行できず、EMやEM・Xは、放射能対策を含むという暗黙の了解で、不可能と思われた厳しい条件をすべてクリアし、EMは農業用、EM・Xは健康用として、ベラルーシ政府に登録されたのである。この登録は、今でも、旧ソ連の全域で有効であり、ロシアのEMやEM・Xの普及活動の根幹となっている。
(省略)
―EM・Xゴールドによる被曝対策―
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(省略)
 問題は、この事故で内部被曝が発生した場合である。例え、それが最小限に抑制されたとしても、すでに述べた医療被曝や電磁波被曝との相乗的なマイナスを考えると、ベラルーシにおける放射能対策の情報は、今後の放射線や電磁波、放射能対策を考えると、極めて重要である。
(省略)
 ベラルーシから日本へ療養に来る子供達の放射線の身体負荷量は、低い方が30~40ベクレル/kg、大半が60ベクレル/kgを越え、中には150ベクレル/kg以上という例も見受けられた。
 ベラルーシ政府は、海外の療養中に放射線の身体負荷量を測定することを禁止しており、それに違反した場合は、当事者のすべてに、出入国を禁止するという厳しい法的制約があり、またベラルーシ国内で測定する場合も、様々な制約があり、外国人が関与できないようになっている。
 したがって、測定された数値はすべて、ベラルーシの国内で行われ、ベラルーシの法的な規制を完全にクリアーして行なわれたものである。そのいきさつについては、DNDの電子雑誌に詳しく書いた通りである。
 この調査は、ベラルーシでも、被災の特にひどかった、ゴメリ州とモギリョフ州に住んでいた子供21名を対象に、2002年7月23日から8月31日までの40日間、日本で療養を行った前後に行われたものである。
 子供の平均年齢は9.7才。3グループに分け、EM・Xを1日当たり30ccを飲むグループをA、1日50ccを飲むグループをB、飲まなかったグループをCとした。飲まなかったグループには、調査終了後の12月上旬以降に、EM・Xを飲むように協力をお願いした。
 日本での子供達の里親は、すべて、野呂さんを中心とした「チェルノブイリへのかけはし」の方々に協力いただいた。結果は以下の通りである。
①1日30ccのEM・Xを飲んだグループAの子供達の日本へ出発前の身体放射線負荷量の平均が81.6ベクレル/kg、帰国後の調査では26.78に減少し、汚染地帯に戻って3ヵ月後の測定では、22.16と下がり、療養の目標の上限値の20ベクレル/kgにやや近くなった。
②1日50ccのEM・Xを飲んだBグループの当初の身体放射線負荷量は平均で88.65ベクレル/kgとグループAよりも高かったのに対し、40日後にはすべて検定不能、すなわち正常値となり、帰国3ヵ月も検定不能であった。参考までに、1年を経過した後に測定しても検定不能のままであった。
③EM・Xを飲まなかったグループCの当初の身体放射線負荷量は平均で62.99ベクレル/kgと最も低い値であったのに対し、40日後には33.81まで下がったが、目標値にははるかに及ばず、帰国後は、再度上昇して37.31となり、一般的なパターンとなっている。
 一日にEM・Xを50cc飲んだグループBを個別に見ると、身体放射線負荷量が100ベクレル/kgに達していたものが2名含まれており、この2名も、すべて検定不能となっており、その後も、全く同じ傾向を示したことから、その効果は明確である。
 身体放射線負荷量が100ベクレル/kgのレベルとは、白血球の数が著しく減少し、免疫力が極端に低く、俗に言う「チェルノブイリエイズ」の危険にさらされている状態である。
 EM・Xは、その後、重ねて改良が加えられ、今では、第3世代となり、当初の5.6倍、80℃以上で加熱し、適当な温度にして飲用すれば10倍以上の効果を発揮するようになり、日本では、EM・Xゴールドとして販売されている。
 今回の原発事故は、最悪でもベラルーシのようにはならないことは確かである。この観点とこれからの医療被曝や電磁波被曝を加味しても、EM・Xゴールドの適量は、ラベルに記されている一般的なレベルで十分であり、子供はその2分の1、乳幼児は3分の1~4分の1が目安と考えるのが妥当である。
EM・Xゴールドは飲み過ぎても害はない清涼飲料水であるが、もしも、日常と変わったことが発生すれば、量を半量以下に減らす等の配慮は必要である。<
このように、事実として一定の効果があり、それを飲用することによる害が無いのであれば、すぐにでも採用していくべきではないでしょうか?
このような意見に対して、よく出る専門家の反論としては、根拠が不明とか、メカニズムが不明とかを理由にしますが、それ自体が権威主義もしくは権威信仰であって科学ではないと断定できます。
なぜならば、どんな科学研究も事実を対象としていて、その時点で人間がわかった(と感じ取れた)範囲で理論は成り立っているからです。
つまり、メカニズムは解っていないが、事実として効果があるということを認めることではじめて、科学的認識は進化してくからです。

微生物を利用した発酵食品が放射線障害から身を守る [4]
船井幸雄.COM [5]
EM研究機構 [6]

先に述べた、味噌や塩による原爆症の回避も、おそらくはこれと同じ原理なのではないかと思われます。体内には様々な菌類が存在し、それらと調和して生物は生きています。これが自然の摂理であり、可能性の実現のため、それらをより活性化させていくという方法は西洋医学というよりは東洋医学の発想に近いと言えるのではないでしょうか。

☆☆☆微生物による放射性障害から身を守るメカニズムの解明は、原発がいかに自然の摂理に反しているかを鮮明にしていく

微生物が具体的にどのようにして放射性障害から身を守ってくれるのか。このメカニズム自体はまだ解明しきれていません。ですから、どのような原理で実現しているのかの追求が必要となります。
この原理が解明できれば、いろんな放射性障害に対する技術やそのための発想が生まれてきますし、放射性障害に関わらず、ガンなどの病気に対しても突破口が生まれてくると思われます。
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画像はリンク [7]よりお借りしました。
それと同時に、そもそも生物が放射線の存在する世界で生き延びてきた歴史からすると、今の原発開発がいかにその歴史と逆行し、自然の摂理に反しているかという認識に鮮明につながってくるのではないかと感じています。なぜなら、誕生当初は強力な放射線に覆われていた地球上に生物が生まれたのは、何億年もかけて放射性物質が少しづつ減少し、微量の放射線に徐々に適応してきたからという事実があるからです。
引き続き、シリーズにおいて追求していきます。

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