みなさん、こんにちは 😮
新シリーズ「『次代を担う、エネルギー・水資源』水生圏の可能性 水力エネルギーの活用」が始まります
前回は水生圏の可能性を探るシリーズとして、藻類の可能性を追求しました。
今回は、水そのものが持つ力、水力発電の可能性を扱っていきます
写真はこちら [1]からお借りしました
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今回のテーマを追求する上で、『海洋に囲まれ、降水量が多く、高低差の大きい河川、豊かな日本の気候風土』から見れば、「自然の摂理」「自給自足」を目指す次代のエネルギーに、太陽 や風
のように、水の
持つエネルギーに可能性を求めることは不可欠であり理に適っています。
しかし、石炭・石油の火力発電、原子力発電が登場し、戦後水力発電は脇役(バックアップレベル)に甘んじています 🙁
写真はこちら [2]からお借りしました
しかし、発電所から都市部に送電するまでにそのエネルギーの多くは失われている現状において、小分けにされた地産地消のエネルギーをどのように生み出すかと考えた場合、日本の水力発電の潜在力はまだまだありそうです。
写真はこちら [3]からお借りしました
その中で、各地域において小規模な水力発電の取り組みが始まっています。
その一事例として、星野リゾートの「星のや軽井沢」を紹介します。
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自分たちが使うエネルギーは自分たちで作る。
この考え方を本に、1904年の星野リゾートは創業されました。
当時、電気は都会を中心に普及し始めていましたが、地方には行き届かず、地域での自家発電というのは珍しいものではありませんでした。
温泉旅館を開業に当り、電灯が必要となり、明治時代より営業していた、製材工場の動力源である木製水車を利用して、直流10 Kwの自家水力発電の許可を得て導入して、営業を開始しました。
写真はこちら [4]からお借りしました
現在、星野旅館には、敷地内の川の流れを利用したマイクロ水力発電設備が3か所あり、225Kwの出力を得ています。
全体では、消費エネルギー15%を水力発電で、その他に60%を地熱エネルギーで、合わせて75%のエネルギーの自給に成功しています。
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参考資料は、こちら [5]からお借りしました
上記の事例のように、自然の摂理に沿って、地域集団のエネルギー自給自足の道・地域振興(歴史も踏まえた上で)の観点から「小水力発電」の可能性を探っていきます。
最終的には、大規模水力発電を含めて、水力発電の潜在力を、日本のエネルギー供給バランスの中で(核・石油エネルギーに比べて)、どのように可能性があるかを明らかにしていきます 😮
「今後の予定テーマ」
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『次代を担う、エネルギー・水資源』水生圏の可能性、水力エネルギーの活用
序.水車から小型水力発電で、山間地のエネルギーを自給
1.自然エネルギー(太陽、風力、水力、地熱)の原理論
2.水車(風車)の長い歴史
電気、発電機及び水力発電の発見・発明
3.日本の水力発電のスタート、水路整備の苦労
4.文明開化、富国強兵、明治政府の水力発電の政策
日本のダム開発と大型水力発電所(戦前の水力発電史)
5.小水力発電の歴史(農山村発電の促進法)
6.最近の小水力発電の歴史(小水力の定義・事例紹介)
7. 〃 (事例紹介・加速する取組み)
小水力発電の制約、政策軽視、あい路(低電圧、非モジュール等)
8.日本の水力包蔵力の試算(鈴木篁氏の試算)
水力発電「永続地帯指標」(倉阪秀史氏の研究)
9.日本の水力エネルギーの潜在力(試算のフレームと前提条件)
電力~送電ロスについて
10. 〃 (水生圏で賄えるエネルギー比率)
11.日本の水力エネルギー活用、ロードマップ
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では、次週より本編始まりです。ご期待ください