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人類の出産、他の動物と何が違う?~お産を本気で追求したい その12~

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本日は、進化の視点から、お産を紐解いてみたいと思いま~す 😀
他の動物は、メス一匹で出産しますよね。
人間の場合は、他の人の援助を介して出産します 😀
これには、理由があるのです
いつも応援ありがとう


るいネット [1]にそれを紐解く投稿があったので、紹介します。
「人類の出産の進化は、共同性の賜物」 [2]

人類の出産は、他の霊長類と大きく異なる特徴があります。それは、人の母親は出産の時に仲間の介助を必要とすることです。
■困難と危険がともなう人の出産
1.「共認機能の進化」に伴い脳容量が増大、胎児の頭の大きさが大
  きくなり産道の大きさぎりぎりになったこと。
2.さらに「直立歩行」を可能にした骨盤の変化により、産道の形状
  が複雑にねじれたものになったこと。
が、人の出産を困難と危険を伴うものにしました。
サルは、木の上や茂みに身を隠し、母親が自力で出産します。胎児は母親の正面、すなわち母親と同じ方向を向いて産道から出てきます。サルは後ろ脚でしゃがむか、四つんばいで出産します。子どもが出てくると、母親は手を伸ばして子どもをつかんで産道から出てくるのを助け、乳首へ導くことが可能です。
一方、人は産道が複雑にねじれた形状になったため、子どもが産道を通過するときに、顔の向きが側方向きから後方向きへ回転します。子どもは母親と反対の方向を向いて、産道を出てこなくてはならなくなりました。このため人の母親は、しゃがんでも座っても、仰向けに寝ても、産道から出てくる子どもを手で外へ引っ張り出すことは困難です。
しかも、背骨や生殖器の位置により産道がS字のカーブを描くため、母親が子どもをつかんで産道から引っぱり出そうとしたりすれば、背骨の自然なカーブに逆らって、背中を無理に曲げてしまうことになる。また、不自然な角度で子どもを引っぱり続けると、脊髄や神経、筋肉などを傷つけてしまう危険があります。
■出産をみんな課題に転換した人類の共同性
このように、母親一人での出産は、子ども・母親とも生命の危険が伴うものになった。しかし、その要因といなった「脳容量の増大」も「二足歩行」もどちらも人類が過酷な自然環境で生きていくには欠かせない。
この本能ではどうにもならない逆境を突破したのが人類の共同性の力です。出産をこれまでの母親一人の課題から、集団全体で母親を助けながら行うみんな課題に転換することで逆境を突破しました。本能を超えた、共認機能による出産の進化です。
仲間が付添い、励まし、介助することは、危険な出産に臨む母親に勇気と安心感を与えただろうし、出産がみんな課題となることで、みんなの子どもとして大切に育てたのだと思います。
出産に見る人類の共同性は【人類の本性は共同性にある】ことを改めて教えてくれます。
参考:別冊日経サイエンス「人間性の進化」
   日本人類学会進化人類学分科会
     「骨から見たホミニドの出産の進化史」

人類の出産が、共認機能をも組み込み、みんな課題とすることで、逆境を突破したって、すごいですね
進化の過程をしることで、またお産についての理解が深まりました 😀

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