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アルカリ性食品が体にいいって、ホント!?~健康ブームってどうなん?その④~

みなさん、こんにちは
冬の気配に、背中が縮こまっている、寒さが苦手なやまずんです :blush:

さて、日本でも、もうすっかり定着している『水を買う』生活。
ほんの20年ほど前は、ペットボトルに入った水が異様に感じたのですが、
今や水道水の蛇口をひねって出てくるお水をそのまま飲むほうが抵抗があります。。
そのうちに、お水にも種類が出てきて、
中でも、『アルカリイオン水』が体にいい など言われていますが、
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アルカリって体にいいの

一般的には、酸性食品は血液や体組織を酸性にかたむける(酸化させる≒錆付かせる)から悪玉で、アルカリ性食品は酸を中和する働きがあるので善玉である・・・

と言われているようですが、それってほんと 🙄 ??
人間の体は弱アルカリ性だから、体と同じだからよさそう・・なイメージもあるけど・・・ 🙄
石鹸とかのCMでもやってますよね、お肌と同じ弱酸性 とか。
(ちなみに、人間の体内は、たんぱく質を壊さない弱アルカリ性で、お肌などの外と触れ合う機会の多いところは、細菌やウイルス殺菌して感染を防ぐバリアの役目をするために弱酸性なんだそうです。)

さっそく、調べてみました~~
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アルカリ性のものを摂取したら、カラダはアルカリ性になる???
まずは、人間のカラダのpH調整の仕組みからご説明します

正常な人の血液は、pH7.4±0.05の弱アルカリ性。
また、人間のカラダには、恒常性(ホメオスタシス)という、機能があります。

恒常性(こうじょうせい)、ホメオスタシス(ホメオステイシスとも)とは…   [1]         生物のもつ重要な性質のひとつで、生体の内部や外部の環境因子の変化にかかわらず、生体の状態が一定に保たれるという性質、あるいはその状態のこと。生物が生物である要件のひとつであるほか、健康を定義する重要な要素でもある。生体恒常性とも言われる。

つまり、カラダの中で一定のpHを維持するような仕組みがあるのです
具体的にどんな仕組みかというと…
膵臓で・・
生体内で産出される二酸化炭素が、重炭酸イオンとして細胞膜を輸送されることにより、体内のpH調整が行われている。膵臓では重炭酸イオンが分泌され、胃酸を中和する働き(pH調整)を担っている。
腎臓で・・
腎臓では、尿生成(血液の濾過)を通じて、血液内のpH濃度を制御している。
人間のカラダは、膵臓・肝臓という2つの機能でpHバランスを保つようにできている
( スバラシイ ~
よって、アルカリ性であろうが、酸性であろうが、
食べ物の摂取によって、体内のpHが変わることは、ありません!!


・・・・となると、
なんで、“アルカリ”がもてはやされているの??
水ブームにのっかって、大衆に“なんか良さそう・・ と思ってもらえたら、何でもよかったんです。
現に、水ブームでも、海洋深層水や酸素水など、様々の水の種類があります

つまり、
アルカリか?酸性か?
どちらがいいか?という問題ではないのです。


人間のカラダのpHは、太古、生命が産まれたときの海のpHと同じです。
そのちょうどいいバランス=長い時間をかけて育まれてきた自然の摂理 を保っていくことが、何よりも重要なのです
私たちの体の持つ機能を知らずして、信じずして、
健康食品ブームにのっかって1種類の食品やサプリばかり取る生活は、逆に体に負担をかけてしまっているとも言えます。

私たちの体は、長い間(進化の歴史を辿れば何十億年も)、幾多の逆境に適応した結果です
生きているだけで完璧 の体に感謝して、体の声に耳を澄ませ、活かしてあげること(バランスを整えてあげること)が一番なのだと思います

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