2008年、金融危機→基軸通貨崩壊の大波に世界が揺れています。
「ブレトンウッズⅡ」といわれる金融サミットがついに開かれますね。日本の円は強いというものの、なにがしかの影響を受けることでしょう。世界の勢力図が更新されると、当然外交関係や貿易の均衡状態も変化します。
さて、そんな世界情勢の中で、主要食品の60%を輸入に頼っている日本は、これからも安定した食糧供給を続けられるのでしょうか?
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画像は『地球データマップ』 [2]さんから拝借しました。
かつて(ホンの40年ぐらい前まで)、日本人はほとんどの食料品を自給していました。1960年でカロリー換算79%だったのです。それぐらい日本の食糧事情は良かったのです。
(『農林水産省 食料自給率資料室』 [3] 参照)
そこで、現在の日本人の食卓にのぼる食材、またはその原材料がもしも輸入されなくなったらどうなるのか?を考えてみたいと思います。
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日本人が主食としているコメ、それと卵だけは100%自給していることはよく知られています。が、コメだって卵だって生産に必要な肥料、飼料、石油燃料などを含めて換算すると限りなく自給できていないという見方もあります。
(るいネット『餓死迫る日本-食糧自給率37%の「嘘」と打開への道』①~⑤ [4] 参照)
その他の食材は圧倒的に輸入に頼っています。
代表格は大豆、コムギ、魚介類、肉類といった主要食材です。
食糧(農産物、水産物)には幻想価格がつきません。そのため日本の第1次産業の就業者は減る一方です。オマケに農地の少ない日本では何もかも自給というわけにはいかないのです。
もしも、主要食材のうち何かひとつでも輸入されなくなったら現在の食生活が一変することは想像に難くありません。
グラフは『地球データマップ』 [2]さんから拝借しました。
上記主要4品目について、もし輸入が途絶えたらどうなるのか?
これからのシリーズでは仮説思考を駆使して予測してみたいと思います。
1.ダイズが輸入されなくなったら?
自給率5%台です。わずかな国産品がどこに行っているのかも気になりますが、こいつが無くなったらたいへんなことになります。きっと・・・。
2.コムギ、オオムギが輸入されなくなったら?
コムギが自給率15%、オオムギが17~18%です。昔はコメの裏作で作られていたはずなんですが・・・。「麦ふみ」なんて言葉も学校で習いました。
3.魚介類が輸入されなくなったら?
島国であり、漁業先進国であった日本は1975年まで魚介類の自給率100%超でした。その後下降線をたどり、1985年以降急速に低下、現在は54~59%で推移しています。
4.肉類が輸入されなくなったら?
豚肉の自給率50%、牛肉が42~43%、ブロイラー65%です。いずれも1960年代はほぼ自給できていました。
(データは 『世界の食料統計』 [5]さんを参照しました。)
そして、
『日本の食を守るために、日本人はどうしていったらいいのだろう?』
と、これからの日本人の食糧供給、その可能性を探っていきます。
では後稿にご期待ください。