こんばんは、かっし~です
写真はサーチナ [1]さんより頂きました。
中国の“メラミン入り粉ミルク事件” 以降、何かとお騒がせのメラミン
海外旅行に行った中国人観光客が、日本製の粉ミルクをお土産に買っていくなんていう話もあるそうですよ
最近は、中国国内だけでなく、世界にも飛び火して、 メラミン騒動
が起こっていますよね
10月にインターネットのニュースになったものを、ざっと数えただけでも、13件もありました(大手ファミレスのピザや、食品会社が輸入したカップ春雨スープへの混入etc・・・)
こんなに騒がれているメラミンですが、そもそもメラミンって何 🙄
騒がれているけど、何が危険なの 🙄
何で混入されているの 🙄
ブログメンバーからの「知りた~い 」というご要望もあり、今回は、メラミン騒動を調べてみました
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皆さんは、メラミンってどういうものだと思っていましたか
農薬 食品添加物
それとも、誰かが犯罪目的で入れた毒物とか
私は、日本では認可されていないような、食品添加物のようなものと思っていました。
しかし、ブログメンバーから一言
「俺なんか、メラミンって聞くと、(白い打ち合わせテーブルを指差して)これしか思い浮かばないよ。メラミン樹脂のことだろ 」
樹脂
食べ物に関するものじゃない
そうなんです
そもそも、メラミンって、食べ物に入れるものじゃなかったんです~ 👿
え~、なんでそんなのが、食べ物に入っているの~
ヒントは・・・
メラミンの分子式はC3H6N6と、窒素を多く含んでいます
今回問題の食品の多くには、(乳製品や小麦を使った食品など)たんぱく質を多く含んでいます
食品中のたんぱく質は、一般的に、食品中の窒素(N)の量を測定し、これに食品毎に決まった換算係数をかけて得られます。牛乳には約3.3 g/100 gのたんぱく質が含まれているといわれていますが、牛乳に含まれる主なたんぱく質であるカゼインの場合、窒素量は約15.5%で、牛乳の換算係数は6.38となります。
【例】牛乳に含まれるたんぱく質の計算方法:
牛乳に含まれるたんぱく質量(g/100 g)=窒素量(g/100 g)×6.38(換算係数)
メラミンには窒素がたくさん含まれているので、メラミンの入った牛乳の窒素を測定すると、測定される窒素量は、牛乳たんぱく質の窒素とメラミンの窒素の合計です。その結果、たんぱく質が多く含まれているように誤認されます。
東京都健康安全研究センター [2]
中国では、コストを下げるために、本来入れるべき牛乳や小麦の量を減らして薄めていました でもそのままだと、たんぱく質の基準に満たず、商品として成り立ちません。
そこで利用したのが、窒素を多く含むメラミンだったんです!!
メラミンを接種するとどんな影響があるの~
メラミンは、窒素量
のためだけに入れているので、もちろん本当のたんぱく質としての役割は果たしえません。だから、偽装粉ミルクを飲み続けた赤ちゃんは、たんぱく質が足りなくなり、栄養失調となってしまったのです。
メラミン単体では毒性は高くないのですが、その中に、メラミン合成の際に出来る不純物シアヌル酸が残って化学反応を起こしてしまうと、、不溶化、腎臓結石や腎不全を起こす原因に繋がってしまうそうです。
いわゆる、『贋造』という手法ですが、なんで見抜けずスルーされてしまったの~
現在の検査項目は大腸菌などの細菌、食品添加物、抗生物質、残留農薬に重点が置かれている。「終戦直後の厚生省(当時)は、酒にメチルアルコールが混入していないかなどさまざまな『贋造』を検疫で調べていた」(厚労省幹部)というが、近年、品質を重視する消費者志向から「贋造品」を輸出してくるケースは皆無だったという。
MSN産経ニュース [3]
中国は今、世界の食料庫となり、多くの原材料や加工品を各国に輸出しています
そして、市場では、中国製の食料は、本来の食料としてではなく、市場商品という位置づけで、“安価である”ということが求められてしまっています
安価で大量供給が求めら得る中、確かに中国の生産量は急激に伸びています
中国の搾乳牛頭数と生乳生産量の推移 [4]
しかしながら、例えば中国の酪農家は、現在も小規模なところが多く、市場が求める大量生産に、純粋に生産量の形で答えていくことが出来ません
表2 中国の飼養規模別乳牛頭数・生乳生産量の推移 [4]
経済学の理論で言えば、需要>供給なので、モノの価値が上がり
値段も上がる
のでしょう 🙄
しかし、市場原理にのってしまっている以上、値段を上げるわけにはいかないので、贋造という形で、安価(中国食品の価値)を維持し、利益を得ようとしたのが、この今回のメラミン混入事件というわけです
本来、市場原理にそぐわない、“食”というものを、無理やり市場に載せた結果生じた歪の1つが、今回のメラミン混入事件ということなのではないでしょうか