kawanoさんの『心と免疫機能の関係?!』 [1]に続けて、心とアレルギー(免疫機能)の関係について調べてみました
アレルギーとは特定の人が特定のものに対して起こす過剰な反応のことです。
これらの原因には以下の3つがあるようです。
① | 栄養過多による副交感神経優位とリンパ球の増加 ⇒自立神経システムのバランスの乱れ |
② | リンパ球は古くは寄生虫という抗原を認識するものでしたが、清潔・潔癖志向などにより寄生虫が少なくなった現在、これが他のタンパク抗原に向けられるようになりました。 ⇒ハウスダストや食べ物、花粉などのタンパク質を抗原と認識 |
③ | 自動車や工場などから排出される窒素酸化物の高濃度 ⇒副交感神経優位 |
今回は①の『自立神経』に焦点を当ててみました
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【自立神経システムとアレルギー】
自律神経のシステムは、交感神経と副交感神経の2種類のシステムから成り立ち、「自立」とあるように、私たちの意志ではコントロールできないという特徴があります。心臓を動かす(血液の循環)、無意識の呼吸、胃腸での消化など体全体の意識が及ばない運動を司っています。
自律神経の交感神経と副交感神経は、交感神経→興奮させる(職場でのミス、全力運動、夫婦喧嘩などのストレス)、副交感神経→リラックスさせる(音楽を聴きながらくつろぐ、お風呂でゆったり、歩く)、というようにそれぞれ相反するように働き、健康なときには常にバランスを保っています。ところが強いストレスなどでこの2種類の神経のバランスが崩れ、片方に極端に偏ると、顆粒球とリンパ球のバランスも偏りさまざまな病気をもたらします。
体の生命活動すべてをコントロールしている自律神経システムが、実は白血球もコントロールしてます。
~・中略・~
生理学的に交感神経優位の時には顆粒球が増え副交感神経優位の時にはリンパ球が増えるという相関関係が同定されてます。過労やストレスによって交感神経の緊張が続くと、ガンなどの組織破壊を引き起こします。逆に食べ過ぎや運動不足のリラックスした生活をつづけていると副交感神経の優位が続き、リンパ球の免疫機能が過剰になり自分自身を攻撃してアレルギーを引き起こします。
『e-Newsletter』 [2]より抜粋
つまり、アトピーを含めたアレルギーは副交感神経優位によって引き起こされているのです。
近年、これだけアレルギーが増えているのは交感神経を刺激することが無くなった=緊張状態が無くなったことと関係しているのかもしれません。
例えば、子供をみると屋外での遊びが少なくなったことや、過保護になり怒られて泣くことも少なくなっています。
実は、この屋外での遊びや泣くことには「交感神経を刺激する」という役目があったのですが、それ自体が少なくなり、副交感神経が過剰に優位になっているという見方もあるようです。
【自立神経は何に支配されているのか】
自立神経は視床下部の影響を受けています。
外部刺激(=外圧)に対して大脳辺縁系が反応し、それを視床下部に伝え、視床下部は自律神経を通じて、内臓や器官などにその情報を伝えています。
(※大脳辺縁系の詳細は別途、調べることにします。)
従って、自律神経は視床下部(=性欲・情動なども司る)の支配下にあり、『自律』という言葉とは裏腹に、本能⇒共認回路(心)の影響を受けていることになります。
アトピーを含むアレルギーなどは、自立神経システムのアンバランスの影響を直接的に受けており、自立神経は視床下部=心の影響を受けています。
『心と免疫機能の関係?!』 [1]で述べられていた安心感(=心)という実例も含め
このように考えると、心が自然治癒力(=免疫機能)に影響していると言えるのではないでしょうか。
【参考図書】
・免疫革命/発行;講談社インターナショナル/著者;安保徹
【参考サイト】
・るいネット『免疫を考える意味』 [3]