暑くなって来ました~ 夏もまじかですね。
水の特性の4回目です!
ところで、みなさんは打ち水ってご存知ですか?
家の前や庭をきれいに掃除した後に、水を撒く習慣のことなんですけど、
最近は生活スタイルも変わって、打ち水を見かけることもめっきり少なくなりました。
打ち水には、埃を抑える効果と涼気をとる効果があるので、
冷房のない時代には、暑い日を涼しく過ごす為の知恵でもあったんです。
ところで、打ち水するとどうして涼しくなるのでしょう??
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みなさんは子どもの頃、お風呂あがりに
「はやく体拭かないと風邪引くよ。」
って、言われませんでしたか?
実際、拭かずに濡れたままでいると、どんどん体が冷えていきますよね。
「クション!」
「ホラホラだから言ったでしょ!早く体を拭きなさい!」
・・・どうして寒くなるのでしょう?
そう、それは水の気化熱の成せる技なんですよね。
気化熱とは、液体が気体になるときに周囲から吸収する熱のことです。
液体が蒸発するためには熱が必要で、
その熱は液体が接しているものから奪って蒸発します。
だから体が濡れていると、表面の水滴が体温を奪って
蒸発するから寒くなるのです。
打ち水をすると涼しくなるのも、同じ気化熱の仕組みですね。
撒いた水が蒸発することで熱を奪って、気温を下げる効果があるからで
決して、冷たい水をまいたから温度が下がるというわけではないのです。
ちなみに水の気化熱:水1gの蒸発につき約0.58kcalの熱が奪われます。
例えば80℃の100CCの水から1CCの水が蒸発すると、
なんと5.9℃も温度が下がる計算です!
熱いお味噌汁をフーフーすると、飲みやすくなるのも、
こういった仕組みが働いているからなんですね
◎水の気化熱の特性
気化熱は液体が気体になる時にはどんな物質でも発生するのですが、
気化熱の領域でも水は変わった物質として存在しています
水を含む種々の液体物質の気化熱(蒸発熱)
[1]
を見ると、液体酸素や液体窒素、水銀を含めて、一般に液体の沸点における気化熱が
数百のオーダーなのに、水は2250と水の気化熱が異常に高いことが分かります。
つまり、水は蒸発しにくい液体である一方、蒸発する時には異常に熱を奪う物質なのです。
昔の人は凄いですよね~。気化熱を知らなくっても
水の特性をちゃんと生活に取り入れてるんですから
近年、そういった水の性質と習慣の有効性が見直されてきています。
都会のヒートアイランド対策として、積極的に打ち水を行う団体や活動
が増えているようです
①打ち水大作戦 → リンク [2]
全国的規模で、開催された打ち水大会です。
②汐留で打ち水実験、最大8度も → リンク [3]
都の主導で行われた、大規模実験の模様です。
ところで。実はこの打ち水と同じ仕組みが、私たちの体にもあるって知ってました?
その仕組みとは、夏にはお馴染みズバリ汗!
大量に熱を奪う水の気化熱を利用しつつ汗腺で蒸発量を調節して
体の中の温度を一定に保っているんですね。
恒温動物哺乳類の中でも、最も汗腺が発達している人類は、
特にこの水の気化熱の仕組みを体全体に取り入れています。
詳しくは、このブログの過去エントリーを見て頂くこととして(笑)→リンク [4]「③自然の摂理:汗はヒトを守る」
昔の人も凄いけど、
人間の体もか・な・り・凄い!!
・・・水の話に戻します。
人間の体は水の特性のひとつを温度調節につかっています。
もしかすると同じ仕組みが地球全体でも働いているかも!?
次回はその辺を探ってみたいと思います。
お楽しみに 😀