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沖縄男性の平均寿命に異変!!日本人皆への警鐘②

前回、沖縄男性の平均寿命の「異変」について投稿しました。リンク [1]
今回は、その原因と思われる戦後沖縄の、食文化の変化について投稿します。(幕内秀夫氏「美味しい食事の罠」より引用。)

もともと、琉球の文化は台湾などと非常に近く、油脂で炒める食文化でした。それでも、基本的な食材はイモや野菜、魚。そうした伝統的な食生活は、日本一の長寿をを誇る沖縄の人たちの健康を支えてきました。

じぁ、なぜ異変が起きたの?
その前に、応援よろしくお願いします。


引用を続けますね。

ところが、そこに、アメリカの食文化が入ってきた。
1972年までアメリカの占領下にあり、日本に返還された後も、在日米軍の大半を抱える沖縄には、衣食住にいたるまで、アメリカの文化が大量に入り込みました。
実は今、人口10万人当たりのハンバーガーショップの普及率は、沖縄が全国トップといわれています。ついで東京。東京も、駅前にファストフード店のないところはあまり見かけないほどですが、その東京以上に、ハンバーガーショップが普及しているというのです。
また、総務省の昨年の「家計調査年表」によると、ハンバーガーに支払っている金額(年間)は、全国平均が3418円なのに対し、沖縄は4533円、ダントツのトップです。ほかにも、沖縄の食文化を表すものとしては、油脂にかけているお金も、全国平均が4312円なのに対し、沖縄は6266円と全国一。食用油も全国平均が3478円なのに対し、沖縄は5525円と、これまたトップ。まさに、ハンバーガー王国、そして、炒め物、揚げ物づくし、ということです。(中略)
さらに、食材を見てみると、豚肉は物価の安さが関係して、金額としては22857円と、全国平均の23431円を下回っていますが、消費量は全国平均の17kgを上回る21kgで、全国トップ。ベーコンは、全国平均の1.2kgの2倍、2.3kgも消費しています。そのほか、調理食品の缶詰は全国平均の299円に対し、沖縄は1842円。なんと約6倍です。
ここから、現代の沖縄の食卓がかいま見えてきませんか?
それは、私たちがイメージする、スクガラスに、海ぶどうに、ジーマミー豆腐、というような沖縄食文化とは異なる、現代の沖縄食文化なのです。
たしかに、琉球の食事は、もともと、ゴーヤチャンプルやソーミンチャンプルなど、炒めるものは少なくありませんでしたが、そこに、動物性食品が急増した。かつては、滅多に食べていなかった豚肉を、そばの上にもご飯の上にも載せています。ラフテなどの煮込みもしょっちゅう食べます。豚肉の消費量が劇的に跳ね上がりました。(中略)
もともと、台湾文化の影響の強かった琉球ですから、油脂で炒めることに慣れていた食文化だったのでしょう。それでも長いこと、何の問題もなく、元気なオジイ、オバアたちが多かったのは、彼らは、食事にハンバーガーを食べることも、フライドポテトを食べることも、連日のようにギトギトの豚肉や缶詰の肉やカリカリに炒めたベーコンを食べることもなかったからです。
しかし今や、沖縄の食卓風景は一変しました。今の若い世代の人たちは、肉もしくは油脂の入っていない食事を食べることはほとんどないのではないでしょうか。急増する男性の肥満の背景には、そうした沖縄の食卓事情があるのです。

後半の現代沖縄のギトギト食事の件は、私たちの食事と大して変らない気もします。現在の、「おいしさ」「便利さ」だけを求めたる食事をしていたら、きっと私たちも、沖縄と同じようになってしまうのでしょう。
次回は、もともと沖縄の食事はどんなだったか、長寿の沖縄の食事とはどんなものだったのかを書いたサイトがあったので、そちらを報告します。
ご期待ください

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