11/29の「資源=物」ではなく「資源=エントロピーの低さ」 [1]の話に衝撃 をうけた、元リサイクル好きなかっし~です
空き缶・空き瓶
紙パック
発泡トレイ・ペットボトル
新聞紙・チラシ・雑誌(←全部別の資源だそうです)
ぜ~んぶ、環境にいい事してるなって思ってセッセと分け分けしてました
でもその後のリサイクル処理にどれだけのエネルギーが費やされているかなんて、ちっとも考えてなかったです (ちなみに今は何でも回収してくれる自治体なので、全然やってない・・・
)
前回書いた下水処理も、この観点から見たら、何かありそう
リサイクル=環境にいいことって思ってたあなた : 😈
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突然ですが、人間は1日に平均で男性5.5回、女性で7.2回トイレに行くそうです(男女の違いは身体的違いが影響)。この中に、女性のお化粧治しなどの回数は含まれていないので、純粋にこの回数だけ、排泄していることになります
そしてこれらが流されていくのが、前回 [2]の下水処理施設
下水処理施設の仕組みは以下の通りです
簡単の説明すると、
色々混ざって流れてきた水を、水と汚泥にわけ、
水微生物(バクテリア)分解+塩素での消毒
海河川に放出
汚泥汚泥処理施設に運ばれ
埋め立てや様々なもの(肥料やブロック、燃料化など)に形を変える
というわけです 🙄
当然、これらは工業施設のため、この処理には莫大な設備建設費、維持費がかかっています 😈
(借金返済に70%以上も費やしてるのもヤバイですが)25%を維持費に費やしています。
維持費は、人件費や修繕費なども含みますが、大概は、設備を動かすためのエネルギー代です
これだけをエネルギー代に費やす=エネルギーを消費しているということ 👿
岐阜市下水道事業H17年度統計データ [3]をみると、処理人口35万5610人に対して、4つの下水処理施設を維持するために
電力量
2112万7426kwh
重油使用量
150万2113リットル
が使用されています
日本が直接輸入している重油量はH17年度で約275万キロリットル
1キロリットル=1,000リットルなので、岐阜市の処理施設で直接利用されている重油量だけでも、約0.05%を占めています
※ここでは、電力発電のために使用される重油量は加味されていませんので、実際にはもっと上がることになります。
日本国民の0.2%の人の下水を処理するために、これだけの量を使っているわけですから、全国民となると・・・ (
を処理するために石油を輸入する、これが日本の現実です)
さらに、これは単純な下水処理施設にかかるものだけなので、汚泥処理施設はまた別となります
汚泥から作られる肥料やレンガなどは、これだけの自然エネルギーを消費して作っているため、環境への負荷も当然 なります
しかも、下水道の普及により、下水処理量が増えれば増えるほど、人々の清潔志向とあいまって、処理スピードを上げていく必要があります。そうなるとさらに環境負荷は なるわけです
一方で、昔ながらの下肥はというと、自然エネルギーを消費せず、じっくり微生物によって発酵させ、作り出しています 環境負荷の差を考えれば一目瞭然です
環境にいいことのように思えるものが、実は環境への負荷を高めているだけだったというわけです。
自然の摂理を無視しているわけですから、どこかでおかしくなるのも当然ですよね 😡
※ちなみに千葉県で作られたし尿汚泥肥料から基準地を超える水銀が検出された [4]ということもありました。まぁなんでもごっちゃになって流れてきた下水を処理しようというわけだから、こうなること、素人でも想像つきますよね