リサイクル‥‥「資源の有効利用、および環境汚染防止のために廃物を原料として再生し、利用すること」(Yahoo!!辞書より引用)
この解説に関して、どう思いますか 何の違和感も感じない人が多いのではないでしょうか
「地球の為にリサイクルは必要だ」と思っている人がほとんどなのではないでしょうか
ところが実は、、、これは大きな間違いなのです
リサイクルを行なった場合と、行なわない場合を比較すると、行なった場合の方が資源の浪費や環境汚染につながっていることが多いのです。 つまり、「リサイクル」の意味とは全くの逆!!なぜこのようなズレ(勘違い)が生じてしまうのだろうか
これは、みんなが「資源」の意味を勘違いしていることが原因なのです 😥
資源=物ではないのです 😡
「
どういうこと
」
気になる人は、その前に お願いします
「資源=物」ではなく「資源=エントロピーの低さ」なのです。
「‥‥エントロピーって何?」という人の為に簡単に説明します。
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熱力学の第二法則(エントロピーの法則)について
物質とエネルギーは使用可能なものから使用不可能なものへ、秩序化されたものから無秩序化されたものに変化し、決して逆戻りさせられない。
つまり、物質、エネルギーは循環する中で、使用可能なもの(低エントロピー)から使用不可能なもの(高エントロピー)へと流れていく。一旦、エントロピーが高い状態になってしまうと、低い状態へ戻す事は不可能ということである。
「エントロピー=使い物にならない度合いの高さ」と言い換えると分かりやすいと思います。
例えば、石油は、様々なエネルギー源として「使用できる」ので、エントロピーは低いということです。しかし、使ってしまうと排熱と化してしまい、「使用不可能なもの」つまりエントロピーが高くなってしまうということです。(お分かり頂けたでしょうか 😀 )
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ここでリサイクルの話に戻りますが、「リサイクル」とはエントロピーの高い状態から低い状態に戻すこと、つまり、熱力学の第二法則という自然の法則に反した行為なのです。通常では不可能なことなのですが、科学技術の進歩がそれを可能にしてしまったのです。科学技術で無理矢理、逆の流れを作っているということなのです。
「何が問題なの 」
と思ってしまう人もいるかもしれませんが、実はここに大きな勘違いが隠されているのです
(以下連山 [1]より引用)
ペットボトルをリサイクルすると、そのままごみとして捨てた場合と比べて、3倍から10倍のごみが出る。使用済みのペットボトルは汚れており、それを洗浄し、工場まで運搬し、再加工し、店舗まで運搬する間に、リサイクルは多くのエネルギーを消費し、廃熱や排ガスもごみのうちに含めるなら、大量のごみを出していることになる。
自治体などがやっている牛乳パックのリサイクルも環境を破壊している。牛乳パックの両側には、ポリエチレンがラミレートされており、これをはがすために処理場で大量の石油と化学薬品が使われている。もちろん、輸送のためにもエネルギーが使われる。消耗品だけでなく、建物、機械装置、器具備品、車両運搬具なども劣化し、少しずつごみになっていく。
(引用終わり)
確かにペットボトルや牛乳パックの原料にのみ注目すると、その原料を再「利用」しているのだから、エントロピーは低くなっています。しかし、それらのエントロピーを低くするために、洗浄したり、工場を作ったり、搬送したりして、石油を大量に使用しているのです。要するに他のエントロピーをかなり高めているということです。相対的に見ると、このエントロピーの上昇が非常に大きいということなのです。
正に「木を見て森を見ず」とはこのことだと思います
「資源=物」と捉えると、リサイクルによってペットボトルや牛乳パックは、半永久的に使用でき、(ペットボトル、牛乳パックの)資源の有効活用はできています。しかし、実際、相対的に見ると地球全体のエントロピーは高くなっています。つまり「資源=エントロピーの低さ」という視点で捉えると、このリサイクル行為は資源の有効利用はできていないということなのです
みんな「資源=物」と思い込んでいることが、勘違いそのものなのです。個々の製品は半永久的に使用できていても、その裏で、地球のエントロピーはどんどん高まっているのです
地球環境を考えていく上では、まず「資源=物」から「資源=エントロピーの低さ」という発想の転換が不可欠なのです。
(次回に続く)