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依然と改善されない水質汚染、どうなってるの?

はじめまして、まめしばです。
今年の夏は海によく泳ぎに行きましたが、ときどき、この海で泳いでも大丈夫かなぁ~ 🙁 と思うくらい汚い海ってよくありますよね。特に都市近郊の海はそう いつもは、そういうもんだと思って過ごしていましたが、今回はその辺の事情を少し調べてみました。
水利には工業用水と生活用水、農業用水などがあります。これらの大半は下水処理施設で浄化されて海へ流れて行くように思っていましたが、実態は少し違うようです。
■環境省 単独処理浄化槽の新設禁止について
1.単独処理浄化槽の新設禁止のための浄化槽法の改正の趣旨
 単独処理浄化槽は、汚濁負荷の大きい雑排水を未処理で放流するだけでなく、し尿による汚濁負荷も大きく、くみ取り便所を用いてし尿処理施設で処理される場合よりも逆に汚濁負荷を増大させるものであるため、公共用水域の保全に対して大きな弊害となっています。特に単独処理浄化槽が新設されれば、水環境の汚染が長期間固定することとなるので、早急に禁止する必要があります。このため、生活排水対策への社会的意識の高まりに対応して、単独処理浄化槽の新設禁止のために浄化槽法を改正し、平成13年4月1日より施行しています。
参照http://www.env.go.jp/recycle/jokaso/kaisei.html [1]
わが国の水質への汚濁負荷の多くが生活排水とされており、今までトイレ排水のみしか処理しない「単独処理浄化槽」が中心的に普及していました。それに代えて、トイレ排水と台所、風呂等からの排水と併せて処理する「合併処理浄化槽」を普及することが、生活排水対策上の重要な課題の一つとなっているようです。
しかしながら、長谷さんの投稿にもあるように東京湾の水質は依然として改善されていない状況です。だとすると既設の単独処理浄化槽については未だに使用されているものも多いのではないでしょうか?
さっそく、合併処理浄化槽の普及率の実態を調べてみました。
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■環境省[表1]平成17 年度末の浄化槽の普及人口及び普及率
参照http://www.env.go.jp/recycle/jokaso/gappei/gappei-h17.pdf
これを見ると、水質汚染度の酷い都市部ほど、普及率が低く改善されていないことがわかります。
本来ならば自然の浄化作用が機能しないor人口密度の高い都市部ほど優先的な対策が必要なはず。未だに改善されない生活排水の垂れ流しが危惧されます。
by まめしば

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