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水環境も家庭にメスを入れないと

はじめまして。
日本を代表する水環境の1つとも言える東京湾の水質について少し調べて見ました。
 水環境総合情報サイトhttp://mizu.nies.go.jp/Bunpu/all.html のデータによると
COD(化学的酸素要求量)を指標にした水質では、1970年代前半にピーク(最悪値)を迎えて以後は、急速に低下。しかし、その後は、2000年に至るまで、横ばい状態で、改善は見られない。
 確かに、’60~’70年代は、公害問題が社会問題となって、様々な法律が制定され、企業活動に規制がかけられることで、水質汚濁に限らず、いろんな問題が沈静化したのは、皆さんご存知のところだと思います。
 でも、その後、今に至るまで、我々一般人の間でも、様々の分野で環境意識が高まっているのにも関わらず、実態の環境は良くなっていないということで、その事例の1つが東京湾の水質ではないでしょうか。
 さらに、もう少し、調べてみると
 http://mizu.nies.go.jp/mizu/wotb/summary1.html
陸域から東京湾へ流入する汚濁負荷は、H11年では、CODについても、窒素含有量、りん含有量においても、生活系が、産業系やその他系よりも多い、全体の約3分の2。
 生活系、つまり、各家庭由来のものが圧倒的に多いということ。
 なるほど、それで、少しは謎が解けた。公害問題では、企業が槍玉に挙げられ、各企業(工場)の出口での規制、チェックで、劇的に改善したものの、家庭は、事実上、野放し状態では!
 汚濁物質を出すだけ出して、後は、行政(浄化施設etc.)任せ。
 これでは、いくら口で環境問題を唱えても、ムダ!
 企業=生産の場だけでなく、家庭=消費の場にもメスを入れなきゃ 。
 by 長谷

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